OKXが「ポリゴンCDK」でL2ブロックチェーン「X1」立ち上げ、テストネット稼働

OKXがL2ブロックチェーン「X1」立ち上げへ

中国拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(オーケーエックス)が、レイヤー2ブロックチェーン「X1」のテストネット立ち上げを11月14日に発表した。同チェーンはポリゴンラボ(Polygon Labs)提供のL2ブロックチェーン開発キット「ポリゴンCDK(Polygon Chain Development Kit)」を用いて構築されているという。

「X1」はイーサリアム(Ethereum)を基盤にする、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を採用したL2ネットワーク。「ポリゴンCDK」を使用しているため、今後「ポリゴンCDK」エコシステム内のブロックチェーンとの相互運用ネットワークに統合する可能性があるとのこと。

またOKXによると「X1」は、OKXの新しいネイティブネットワークになる予定であり、ネットワークのガス代などに使用されるネイティブトークンにはOKXが発行する「OKB」が使用されるという。

OKXはすでに「X1」のウェブサイトを公開している。そのウェブサイトに公開されているロードマップによると「X1」は、2024年の第1四半期にテストネットからメインネットに移行し、分散型アプリケーション(DApps)の展開を開始するとのことだ。

OKX最高イノベーション責任者のジェイソン・ラウ(Jason Lau)氏が「X1はユーザーを教育し、オンチェーンおよびWeb3の世界に導くという当社の取り組みの重要な柱になります。このスケーラブルでアクセスしやすいネットワークは、X1をベースに構築してユーザーにサービスを提供できる開発者にとって最適です」とOKXのブログにて述べている。

また同氏は「他のネットワークやエコシステムとの相互運用性を維持しながら、使いやすいワールドクラスのコンシューマWeb3アプリケーションを実現します。ポリゴンラボと協力することで、より多くのビルダー、ユースケースをもたらし、最終的にはWeb3の大量採用を目指しています」ともコメントしている。

ポリゴンラボは、ポリゴンブロックチェーンの開発を主導する企業。最近、「ポリゴンCDK」を採用するブロックチェーンは増えており、11月8日にはポリゴンラボとレイヤー1ブロックチェーン「ニアプロトコル(Near Protocol)」のガバナンスと開発を支援するニア財団が協力して構築を進める「zkWASM」をポリゴンCDKに対応させる予定を明らかにしている。

またステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発中の「Astar zkEVM」についても「ポリゴンCDK」によって構築が進められている。

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参考:OKXブログ
images:iStocks/FeelPic・Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
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