ニア財団がEigenLabsと提携
ニア財団(NEAR Foundation)がエイゲンラボ(EigenLabs)との提携を11月10日発表した。両チームは、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2プロジェクトのより高速で安価なトランザクションの促進を目的に提携したとのこと。
ニア財団は、レイヤー1ブロックチェーン「ニアプロトコル(Near Protocol)」のガバナンスと開発を支援するスイス拠点の非営利団体。
またエイゲンラボは、イーサリアム上に構築したプロトコル「エイゲンレイヤー(EigenLayer)」を開発する企業。「エイゲンレイヤー」は、イーサリアムのステーカーがステークしたETHまたはLST(リキッドステーキングトークン)を再ステーキング可能にし、追加報酬を得られるようにするプロジェクトだ。
なお今回の提携は、ニアプロトコルのエコシステムの開発チームであるパゴダ(Pagoda)が主導しているとのことだ。
発表によると今回の提携により両チームは、世界初のイーサリアムL2向け「高速ファイナリティレイヤー」の構築を目指すという。これによりトランザクション(取引処理)時間が3~4秒に短縮されるとのこと。また取引コストは4,000倍安くなるとのことだ。
ニアプロトコルの共同創業者であるイリア・ポロスキン(Illia Polosukhin)氏は「ニア財団は、エイゲンラボのような優れたチームと提携して、ETHロールアップ用の高速ファイナリティレイヤーを提供できることを誇りに思います」とコメントしている。
なお「高速ファイナリティレイヤー」のテストネットは2024年第1四半期に開始される予定とのことで、同プロジェクトの詳細についてはその際に共有される予定とのことだ。
ニア財団は先日8日、イーサリアム(Ethereum)のセキュリティを維持しながらも、コストの削減とロールアップの信頼性を高めるのに役立つデータ可用性を提供するサービス「ニアDA(NEAR DA)」立ち上げを発表していた。同サービスは、ロールアップの際にデータをアップロードする費用が、イーサリアムに比べて約8,000倍安くなると述べられている。
また同日にニア財団は、ポリゴンラボ(Polygon Labs)と「zkWASM」構築のための戦略的協業を開始。「zkWASM」は、ウェブアセンブリ(WASM/WebAssembly)で構築されたブロックチェーンにゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)発行プロトコルを展開するための仮想マシンであるという。
なおWASMとはC言語やJAVA、Rustなどの広く利用されている多くの言語をサポート可能な実行環境であり、「zkWASM」により開発者は新たなプログラミング言語の学習をすることなく、zkpを活用したアプリケーションが構築可能になるとのことだ。
Ethereum rollups are about to move into hyperdrive with the fast finality layer from NEAR and @EigenLayer
— NEAR Protocol (@NEARProtocol) November 10, 2023
Get ready for cross-rollup transactions that are not just faster, but 4000x cheaper!
What’s a fast finality layer?
A first-of-its-kind solution that processes… pic.twitter.com/vFWmgDyKJt
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参考:ニア財団
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