イーサリアムL2「Scroll」、メインネットローンチ

「Scroll」がメインネットローンチ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2スケーリングソリューション「スクロール(Scroll)」のメインネットローンチが10月17日に発表された。

「スクロール」は、2021年に研究および開発が開始されたイーサリアムのL2ブロックチェーン。「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」を活用した低コストかつ高速で、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性のある仮想マシン「zkEVM」を構築し、導入している。

同ネットワークへのブリッジは10月8日に構築が完了しており、すでに多くのETHがブリッジされていた。ただし正式に「スクロール」がローンチしたことは発表されていなかった。

今回の発表によると「スクロール」が提供するブリッジ及びロールアップに使用されるスマートコントラクトは、オープンツェペリン(OpenZeppelin)とツェリック(Zelic)によって監査されており、zkEVMについてはトレイルオブビッツ(Trail of Bits)、ツェリック、カロス(KALOS)にレビューされているという。またノードのコードについてもトレイルオブビッツが分析を行っているとのことだ。

また「スクロール」は、バグを発見した場合に報奨金が獲得できるバグバウンティプログラムを最高賞金100万ドルで開催している。

「スクロール」は公式X(旧ツイッター)にて「私たちのコミュニティに心から感謝申し上げます。皆さんの参加、サポート、そして私たちが共有するビジョンへの信念がなければ、このようなことは不可能でした。イーサリアムのように、私たちは無限の可能性を秘めた無限の庭を築いています」と述べている。

「スクロール」はイーサリアムのセポリア(Sepolia)テストネット上でベータテストネットを以前から公開しており、同テストネットでは90万を超えるウォレットアドレスが作成され、100以上のプロジェクトがデプロイされたとのこと。またそれにより600万以上のトランザクションが生成されたという。

なお現在同ネットワークはネイティブトークンの発行について詳細を発表しておらず、エアドロップはおろかトークンが発行されるかどうかも明らかになっていない。

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参考:スクロールブログ
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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