シンガポール中央銀行、3AC創業者らに9年間の事業活動禁止処分を下す

3ACの創業者らがシンガポールで9年間の活動禁止に

シンガポール中央銀行が、破綻した暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドのスリーアローズキャピタル(Three Allows Capital:3AC)の創業者に対し、9年間にわたり同国での規制対象となる事業活動を禁じたと9月14日に発表した。

スリーアローズは2022年7月に破綻した最初の大手暗号資産会社で、同年5月に発生したテラUSD(UST)の価格崩壊によって倒産した。同社は同年6月下旬に英領バージン諸島に破産を申請した。

シンガポール金融管理局(MAS)は声明で、3ACの創設者であるスー・チュー(Su Zhu)氏とカイル・デイビス(Kyle Davies)氏に対し、規制対象となるいかなる活動も禁止し、シンガポールにおける資本市場サービス会社の管理も禁止する命令を出したと発表した。

なおこの禁止命令は、9月13日から9年間に及ぶものとなる。

MASのルー・シュー・イー(Loo Siew Yee)副専務理事は、「ファンドマネージャーの上級管理職は、投資家の利益を守るため、強固なリスク管理措置を実施することが求められる」と述べた。

なお現在、チュー氏とデイビス氏の所在は不明。また両氏の代理人からのコメントも得られていない。

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Singapore central bank bars 3AC founders from market activity
Editing by Kanupriya Kapoor
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した

バイナンスのHODLer Airdropsで「1000CAT」と「PENGU」取り扱い開始、シードタグ銘柄として上場も

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、エアドロップサービス「ホドラー・エアドロップ(HODLer Airdrops)」において、暗号資産(仮想通貨)「シモンズ・キャット:Simon's Cat(1000CAT)」および「プディー・ペンギンズ:Pudgy Penguins(PENGU)」を取り扱うことを12月16日に発表した