スラッシュがSlash Vaultsの外部入金サービス「Airdrop App」β版リリース、NFTにトークン送金可能に

Slashが外部入金サービス「Airdrop App」β版リリース

暗号資産(仮想通貨)決済「スラッシュペイメント(Slash Payment)」提供のスラッシュフィンテックリミテッド(Slash Fintech Limited:以下スラッシュ)が、NFTを活用した相互運用性プロトコル「スラッシュボールト(Slash Vaults)」の外部入金サービス「エアドロップアップ(Airdrop App)」β版(テストネット)の提供開始を9月6日発表した。

ユーザーは「エアドロップアップ」上で、1つのNFTまたは複数のNFTに対して外部から入金でき、NFT保有者は「スラッシュボールト」を通じて、「エアドロップアップ」によって入金された暗号資産を引き出すことが可能とのこと。

なおユーザーは入金時に使用するサービスとして、「スラッシュペイメント」または「web3ウォレット(WalletConnect)」を選択でき、「スラッシュペイメント」においては入金時の手数料が無料になるという。

また発表によるとNFTプロジェクトが、NFT保有者にファンジブルトークン(FT)をエアドロップしたい際に、「エアドロップアップ」を利用してNFTへ直接ファンジブルトークンを送ることで、スナップショットを取らずに済むとのことだ。

またNFTプロジェクトが、あるサービスから収益を出金する際に法定通貨ではなく暗号資産を選択したい場合、NFTプロジェクト側は事業者に対してNFT/SBT(Soul Bound Token)を付与できるという。

そのためNFTプロジェクトは、そのNFT/SBTに対して「エアドロップアップ」を通じて収益分のトークンを外部入金し、事業者は「スラッシュボールト」を通じて出金できるとのことだ。

そして現在「スラッシュボールト」を利用するユーザーを対象に、NFTバッジであるスラッシュOAT(オンチェーン・アチーブメント・トークン)がプレゼントされるキャンペーンが開催されている。

またユーザーは、NFTへの入金およびタイムロックを体験すると、2024第1四半期に海外暗号資産取引所に上場予定のスラッシュ発行の独自トークンSVL(Slash Vision Labs Token)をエアドロップできるOATを請求(Claim)可能とのこと。

なおOATの請求条件については「ボールトアップ内でウォレットから直接、NFTへデポジットを行う」、「ボールトアップ内でスラッシュを使用してのNFTのデポジットを行う」、「ボールトアップ内でタイムロックを行う(デポジット方法およびタイムロックの期間は問わない)」といった3つの条件を達成する必要があるという。

そしてSVLを「スラッシュボールト」にタイムロックすることによって、譲渡不可能なガバナンストークンveSVLが付与されるという。なおveSVL保有者は、スラッシュの事業収益の一部が得られる予定となっている。

スラッシュボールトとは

「スラッシュボールト」は、NFTをアクセスキーとしてトークンの預入/引出(Deposit/Withdraw)機能および時間制限預入(TimeLock)機能を実装したプロトコルで、イーサリアム(Ethereum)のゴエリ(Goerli)テストネット上でローンチされている。

同プロトコルは、保有や売買を基本としていたNFTに対し、相互運用性プロトコルといった新しい概念とユーティリティを組み込むことで、NFTによる新たな暗号資産決済の実現を目指しているとのことだ。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ket4up

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

Sponsored

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した