ヴィタリックが「Reflexer Finance」に改善提案
Ethereum(イーサリアム)の共同創業者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、分散型ステーブルコインプラットフォーム「リフレクサーファイナンス(Reflexer Finance)」に改善提案を同プラットフォームのディスコードサーバーにて9月2日に行った。
「リフレクサーファイナンス」は分散型金融(DeFi)プロトコル「メイカーダオ(MakerDAO)」が発行するステーブルコイン「DAI」をフォークする形で、ステーブルコイン「RAI」を発行している。
ヴィタリック氏による提案は、「RAI」発行の担保を拡充するというものだ。具体的には、イーサリアム(Ethereum)のリキッドステーキングプロトコルに参加することで得られる「LSD(リキッドステーキングデリバティブ)」トークンをサポートするというものだ。
なおこの提案の中でETHのLSDを最も多く発行している「リドファイナンス」のstETHではないLSDトークンをサポートすることで、分散性を高めるべきだとも発言している。
また同時に「リフレクサーファイナンス」のもとになった「メイカーダオ」について、奇妙な方向へ奔走していると不満ともとれる発言をしている。
「メイカーダオ」の共同創設者のルーン・クリステンセン(Rune Christensen)氏は先日、プロジェクトの大規模な改革案「エンドゲームプラン(Endgame Plan)の一環として、同プロトコルのネイティブブロックチェーンをソラナ(Solana)のコードベースを用いて構築することを提案した。
その後ヴィタリック氏は「メイカーダオ」の方針に不満があるのか、ガバナンストークン「MKR」を約6700万円(約58万ドル)で売却している。
RAIはイーサリアム(ETH)を担保にして発行されるステーブルコイン。ほかのステーブルコインと違い法定通貨とのペッグはされておらず、独自のメカニズムで価格がおおよそ一定に保たれている。
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参考:ディスコード
写真:大津賀新也(あたらしい経済)