Aptos LabsがMicrosoftと提携
レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」開発のアプトスラボ(Aptos Labs)が、米マイクロソフト(Microsoft)と提携し、同社提供のAIサービス「アジュールオープンAIサービス(Azure OpenAI Service)」をアプトスネットワークに統合したことを8月9日発表した。
マイクロソフト提供の「アジュールオープンAIサービス」は、開発者がエンタープライズ向けのアプリケーションに、大規模な言語生成Alモデルを使用できるAlサービスだ。開発者は、ライティング支援やコンテンツ生成、コード生成、要約などのユースケースに言語モデルを活用できるという。なお同サービスに対応しているのは、OpenAI GPT-4およびGPT-3、Codex、DALL-Eモデルとなる。
これにより「アプトス」のユーザーは、よりシームレスにweb2からweb3へオンボード可能としている。また「アプトス」としても高速で拡張性の高いブロックチェーンに強化されるとのこと。
またアプトスラボは、「アプトス」エコシステムに関して質問ができるアプトスアシスタント(Aptos Assistant)を導入したという。これにより開発者は、スマートコントラクトや分散型アプリを構築する際のガイドとして活用でき、関連するリソースにアクセス可能になったとのことだ。
アプトスラボはマイクロソフトとの提携について「アプトスラボのテクノロジーとアジュールオープンAIサービスを融合させることで、ブロックチェーンの利用を民主化し、ユーザーがweb3にシームレスにオンボードできるようにします。またイノベーターがAIを使った新しいエキサイティングな分散型アプリケーションを開発できるようにすることも目指します」と発表にて説明している。
またアプトスラボとマイクロソフトは今回の提携を通して、資産のトークン化や決済、中央銀行デジタル通貨(CBDC)などといったweb3領域の金融ソリューションにも取り組んでいくとのこと。
さらにアプトスラボは、「アプトス」ブロックチェーンのセキュリティ強化の為に、バリデータノードを「アジュールオープンAIサービス」上で稼働させるとのことだ。
アプトスとは
「アプトス」は昨年10月にメインネットローンチしたL1ブロックチェーン。メタ(旧フェイスブック)のデジタル資産事業ディエム(Diem)の開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が開発を主導している。なお「アプトスネットワーク」の開発言語はディエムが開発した「Move(ムーヴ)」が採用されている。
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参考:Aptos
デザイン:一本寿和
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