ビジネス戦略に伴い
暗号資産(仮想通貨)取引所クーコイン(KuCoin)が、暗号資産マイニングプールのサービス提供を一時停止すると8月4日発表した。
発表によれば対象となるサービスは、「クーコインプール(KuCoin Pool)」で、2023年8月16日01:00:00(日本時間)より停止するとのこと。
またクーコインは暗号資産マイニング関係者に対し、サービス停止までにビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)のマイナーを他のマイニングプールに移行することと、2023年8月27日 09:00(日本時間)より前にマイニングの記録や関連データをバックアップして保管しておくことを推奨している。
なお停止期間中もユーザーは自身の資産にアクセスでき、その他のサービスは利用可能だという。
クーコインは今回のサービス停止を、ビジネス戦略の進化に伴ったものだと説明。THE BLOCKの報道によればクーコインは中核事業に集中し、より安全かつユーザーフレンドリーな取引プラットフォームを提供していくとのことだ。
クーコインは3月、米ニューヨーク州の司法当局より同州にて未登録で事業を行ったとして提訴されていた。
また当局は、クーコインは取引所ではあるものの、米証券取引委員会(SEC)に登録せず、商品先物取引委員会からも認められていない点を問題視した。クーコインが、セイシェル・カナダ・オランダ等で、免許を取得せずに営業していることも批難していた。
またクーコインは7月15日より、全ユーザーへのKYC(本人確認手続き)を義務化することを発表している。この対応は、「規制要件への準拠のため」と説明されており、既存ユーザーについては、同日までにKYCを完了しなければ、一部サービスが利用できなくなるとのことだ。
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参考:クーコイン
デザイン:一本寿和
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