バイナンス、独での暗号資産ライセンス申請取り下げ

バイナンスがドイツでのライセンス申請を取り下げ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)が、ドイツでの暗号資産ライセンス申請を取り下げた。

申請取り下げについては、7月26日にコインデスクが広報担当者からの話として第一報を出している。

この動きは、世界最大の暗号資産取引所が、業界に対する厳しい規制姿勢の中で当面の拡大計画を再考していることを示唆している。

ロイターは先月、独金融規制当局であるドイツ連邦金融監督庁(BaFin)がバイナンスに対し、暗号資産カストディライセンスを付与しないと報じていた。

「バイナンスはBaFinの申請を自主的に取り下げたことを認める。世界市場と規制の両方の状況が大きく変化した」とバイナンスの広報担当者は7月26日述べている。

広報担当者はまた、「バイナンスは依然としてドイツで適切なライセンスを申請する意向だが、提出書類にはこうした変化を正確に反映させることが不可欠だ」と付け加えた。

バイナンスCEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は先月、バイナンスの「web of deception:欺瞞の網」の運営を非難する米証券取引委員会(SEC)からの提訴を受け、圧力を受けている。

バイナンスはSECの告発を否定している。

しかしバイナンスは他の国でも苦しい戦いに直面している。

オランダでは暗号資産サービスプロバイダーとして運営するための登録要件を満たしていないとして撤退せざるを得なくなり、フランスでは調査を受けているところだ。

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Binance withdraws application for crypto license in Germany
Reporting by Niket Nishant in Bengaluru and Elizabeth Howcroft in London; Editing by KRishna Chandra Eluri
翻訳:髙橋知里(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored