バイナンスの欧州提携銀行ペイセーフ、9月にサポート終了へ

ペイセーフがバイナンスへのサポートを9月終了へ

バイナンス(Binance)の欧州提携銀行であるペイセーフ・ペイメント・ソリューションズ(Paysafe Payment Solutions)が、9月25日から欧州経済領域(EEA)全域において、バイナンスへの組み込みウォレット・ソリューションの提供を停止すると6月29日発表した。

ペイセーフは「弊社とバイナンスは現在、今後数ヵ月の間にこのサービスを終了するための、秩序ある公正なプロセスを相互に実施する為に取り組んでいる」とロイターへのメールで述べた。

バイナンスはこのニュースを確認し、単一ユーロ決済圏(SEPA)を通じたユーロの入出金のための銀行プロバイダーを変更すると述べた。しかし、新しいパートナーについての詳細は明らかにしなかった。

バイナンスの広報担当者は「追って詳しい情報を提供する」と述べている。

バイナンスは通常、決済仲介業者を通じてSEPAにアクセスしている。

「停止までの間、Binance.comでの暗号資産(仮想通貨)の売買だけでなく、他の法定通貨の入出金方法はすべて影響を受けないままである」と広報担当者は付け加えた。

今回のペイセーフの決定は、マネーロンダリングの取り締まりに熱心な規制当局からの監視にバイナンスが直面している時に下された。

今月初め、バイナンスとその米国関連会社は米証券取引委員会(SEC)と合意し、規制当局から提起された包括的な訴訟が解決するまで、米国の顧客資産が国内に留まるようにした。

なおバイナンスは昨年ペイセーフと提携し、英国の決済と銀行口座送金を監督するネットワークであるファスター・ペイメントを通じて、ユーザーがポンドを入金できるようにした。

はじめてのビットコインはメルカリで

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Binance’s European banking partner Paysafe to withdraw support
Reporting by Rishabh Jaiswal in Bengaluru; Additional reporting by Rahat Sandhu, Yana Gaur, Anirudh Saligrama and Jyoti Narayan; editing by Sherry Jacob-Phillips, Jason Neely and Shinjini Ganguli
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

カストディ大手BitGo、シンガポールで事業拡大

ビットゴー・シンガポール(BitGo Singapore Pte. Ltd.)が、シンガポールでの事業を拡大し、アジア太平洋地域(APAC)において最高水準のデジタル資産ソリューションと、規制されたインフラストラクチャサービスを展開できるようになった。同社の親会社であり、デジタル資産のカストディサービスを提供するビットゴー(BitGo)が11月20日発表した

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している