【速報】アスター渡辺創太のスターテイル、ソニー子会社と資本業務提携、約5億円調達へ

Startale Labsがソニーネットワークコミュニケーションズと資本業務提携

Startale Labs(スターテイルラボ)が、ソニーグループの事業会社であるソニーネットワークコミュニケーションズと資本提携したことが6月28日分かった。京都府で開催中の大規模カンファレンス「IVS Crypto 2023」にて、スターテイルラボ代表取締役CEO渡辺創太氏が発表した。

SONYとASTARのロゴの入ったTシャツで登壇する渡辺氏

今回スターテイルラボは、第三者割当増資に伴う株式割当契約を締結。これによりシードラウンドとして約5億円の資金調達を実施するとのことだ。

今回の資本提携により、ソニーネットワークコミュニケーションズの通信事業やソリューションサービス事業などにおける知見や経験・実績とスターテイルラボのweb3領域における専門性を活かし、web3時代を支えるグローバルインフラの確立を目指して本格的な業務連携の検討を進めていくとのことだ。

なお今回の第三者割当増資を通して、ソニーネットワークコミュニケーションズの代表取締役 執行役員社長である渡辺潤氏が新たにスターテイルラボの取締役に就任する予定だと併せて発表されている。

スターテイルラボは、Astar Foundation(アスター財団)やWeb3 Foundation(Web3財団)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業。同社のCEOは、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク」のファウンダー渡辺創太氏が務めている。

またソニーネットワークコミュニケーションズは、ソニーグループ内のアセットを活用した新規事業を推進する企業だ。なお同社は昨年4月にNFTに関する開発受託事業、コンサルティング事業を行うソニーネットワークコミュニケーションズ・シンガポール(Sony Network Communications Singapore)を設立している。

スターテイルラボ渡辺創太氏はプレスリリースにて以下のようにコメントしている。

「ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス、イメージング&センシング・ソリューション、金融などの多様な事業を展開するソニーグループの事業会社として、通信事業やソニーグループ内のアセットを活用した新規事業を推進しているソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社と資本提携を締結したことを非常に嬉しく思います。これまで数百を超える企業とミーティングを行ってきましたが、その中でもソニーグループはWeb3において世界有数のポテンシャルがある企業だと考えています。Web3キラーユースケースの創出に向けて、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社と協働しながらWeb3時代を支えるグローバルインフラを開発していきたいと思います」

アスターの初期投資家でもあった出井氏への想いを語る渡辺氏

またソニーネットワークコミュニケーションズ 代表取締役 執行役員社長 渡辺 潤氏は以下のようにコメントしている。

「今回、先進的なWeb3技術と知見を有するスターテイル・ラボと連携を強化することができ嬉しく思います。これまでスターテイル・ラボとは、インキュベーションプログラムを共同で開催するなどの活動を通じて、Web3の発展に向けて協力してまいりました。資本提携により、スターテイル・ラボのWeb3に関する知見や技術力をソニーネットワークコミュニケーションズが培ってきた経験や事業分野と融合することで、Web3時代を支えるインフラを創っていきたいと思います。このパートナーシップが、Web3技術を用いた新しいキラーユースケースの創出や未だ見ぬ価値の提供に寄与することを期待しています」

なおスターテイルラボとソニーネットワークコミュニケーションズは今年3月から6月まで、web3インキュベーションプログラム「Web3 Incubation Program Powered by Sony Network Communications and Astar」を共同開催していた。

はじめてのビットコインはメルカリで

関連ニュース

 

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

テゾスら、トークン化ウランのマーケットプレイス立ち上げ

キプロス拠点のウラン取引会社カーゾンウラン(Curzon Uranium)とレイヤー1ブロックチェーンのテゾス(Tezos)、そして英規制下でRWA(現実資産)や暗号資産の取引所およびカストディサービス等を提供するアーチャックス(Archax)が、トークン化されたウランを購入できるマーケットプレイス「uranium.io」を個人投資家向けに11月3日立ち上げた

米暗号資産融資セルシウス、被告創業者が詐欺罪認める。22年破綻

暗号資産(仮想通貨)融資大手で2022年7月に米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請して経営破綻した米セルシウス・ネットワーク(Celsius Network)の創業者で、詐欺罪などに問われた元最高経営責任者(CEO)アレックス・マシンスキー(Alex Mashinsky)被告(59)の公判が12月3日、東部ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁で開かれ、マシンスキー被告は7件の起訴のうち詐欺罪2件について罪を認めた