イーサL2「Optimism(OP)」のBedrockアップグレード完了、ガス代が半分以下に

Optimismがネットワークアップグレードを完了

イーサリアム(Ethereum)L2スケーリングソリューション「オプティミズム(Optimism)」初の大型アップグレードとなる「Bedrock(ベッドロック)」アップグレードが、6月7日に完了した。アップグレードの実施中はダウンタイムとなり、取引や入出金が利用できなくなっていた。現在は通常通り利用可能となっている。

「Bedrock」アップグレードはブロックの生成タイミングの変更や、L1へのデータ送信のコストダウン、入金に必要な時間の短縮などを含むアップグレードである。これによりオプティミズムでのガス代が半分以下にまで低下した。

現在「Bedrock」アップグレードの実施による影響を観察するためのダッシュボードが「dune.com」にて公開されている。これを確認すると「オプティミズム」での現在の平均トランザクション手数料は0.16ドルであり、アップグレード実施から現在(6月12日17時)まででおよそ29万ドルが節約されている。

なお「オプティミズム」は今回のアップグレードを記念し、NFTクリエイター向けにツールやアプリケーションを提供する「manifold」と協力してNFTをリリースしている。同NFTは「manifold」のミント(鋳造/発行)ページから6月17日の9時まで無料でミントすることができる。なおNFTはオプティミズム上でミントされる。

ちなみに米大手VCのa16z(アンドリーセンフォロウィッツ)の暗号資産(仮想通貨)関連部門a16z cryptoは今年4月、オプティミズム(Optimism)用の新たなノードクライアント「Magi(マギ)」のリリースを発表した。これによりオプティミズムはブロックチェーンの分散性も向上させている。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebor

関連するキーワード

#OP

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

SEC、VanEckとWisdomTreeのETF提案に対する審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が提出した暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)に関する複数の規則変更提案について、審査期間を延長することを4月14日に発表した。それぞれ現物ETFの発行および償還を可能とする内容が含まれている

【4/15話題】SBCメディカルGHD・ストラテジー・バリューCがビットコイン追加購入、クラーケンが株式とETF取引開始など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

GrayscaleのイーサリアムETFステーキング提案、SECが審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が提出した「グレースケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:ETHE)」および「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(Grayscale Ethereum Mini Trust:ETH)」に関する規則変更提案について、審査期間の延長を決定したと4月14日に発表した