国内IEO4例目「Nippon Idol Token(NIDT)」、販売金額合計が10億円突破

「Nippon Idol Token(NIDT)」の販売金額合計が10億円突破

国内4例目のIEO案件となった暗号資産(仮想通貨)「Nippon Idol Token(NIDT)」のIEOによる販売金額合計が、10億円を突破したことが4月24日発表された。

「NIDT」発行元のオーバースの発表によると、IEOを実施したcoinbook(コインブック)およびDMM Bitcoinの2社合計で、販売数量は200,369,000枚、販売金額は1,001,845,000円になったとのことだ。

「NIDT」は、イーサリアム(Ethereum)上のERC20規格の暗号資産。新しいアイドルグループの組成及び活動のために発行され、利用者は「NIDT」を通じてアイドル活動の応援及び支援ができるという。

「NIDT」の購入申し込みは、3月29日19:00から4月19日11:59まで行われた。前述したように「NIDT」のIEOは、国内暗号資産取引所のcoinbook(コインブック)およびDMM Bitcoinの2社にて同時に実施された。国内で実施されたIEOにおいて、同時に2取引所が対応するのは「NIDT」が初の事例となった。

なお「NIDT」は4月26日より両取引所で取り扱いが開始するとのことだ。

開示情報によると「NIDT」の販売期間終了時点での同暗号資産の総発⾏量は、1,000,000,000枚。そのうち300,000,000枚が販売対象となっており、200,369,000枚が販売されたという。

なお内訳としてはcoinbookが69,660,000枚、DMM Bitcoinは130,709,000枚を販売したとのことだ。

ちなみに払込の総額としては、1,081,992,600円となっており、その内訳はcoinbookが376,164,000円、DMM Bitcoinは705,828,600円となっている。

また今回のIEOでの「NIDT」販売残数は99,631,000枚となっているが、これについてはオーバースが保有するという。なおこのトークンはJVCEA規則「新規暗号資産の販売に関する規則」第2条第4号に基づき、IEO(国内の販売業者経由での委託販売)の手続きを経ることなく市場で売却しないとのことだ。

さらにオーバースでは、事業の進捗を見ながら再度のIEO実施の可能性を見極めるとのこと。ただし、現時点で再度のIEO実施の計画はないとしている。

なおオーバースは、「NIDT」のIEOにて調達した資金を利用して、秋元康氏が総合プロデュースを行う新アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」を実施する。

同プロジェクトの運営には、キングレコードをはじめとするAKB48、乃木坂46、日向坂46、櫻坂46、IZ*ONE、=LOVEといった人気アイドルグループの育成に携わったスタッフが関わるとのこと。

「NIDT」保有者には、一部プロデュースへの参加や限定イベントへの招待、NFTの付与などの特典が与えられる予定だ。

「IDOL3.0 PROJECT」では、4月4日よりメンバーの募集を開始し、全国7都市で説明会を実施していく。複数段階のオーディションを開催し、合格したメンバーが研修期間を経て今秋にデビューすることが予定されている。

なおIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)とは、企業等のブロックチェーンプロジェクト発行のトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのことだ。

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参考:オーバース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Butsaya

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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