DEXアグリゲーター「1inch Network」、イーサL2「zkSync Era」でローンチ

1inch NetworkがzkSync Eraでローンチ

DEX(分散型取引所)アグリゲーターの1インチネットワーク(1inch Network)が、「zkSync Era(zkシンクエラ)」上でのプロトコルローンチを4月20日に発表した。

「zkSync Era」で利用可能になったのは1インチアグリゲーションプロトコルと、1インチリミットオーダープロトコルだ。

アグリゲーションプロトコルは1インチのメインのプロトコルであり、さまざまなDEXから最適な取引を算出することで効率の良いトレードを提供している。またリミットオーダープロトコルは、DEX上で指値注文を可能にするプロトコルである。

「zkSync Era」は、マターラボ(Matter Labs)開発のイーサリアム(Ethereum)レイヤー2スケーリングソリューションであり3月末にメインネットをローンチしたばかり。なお同ブロックチェーンはゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したロールアップ技術「ZKロールアップ(ZK Rollups)」を採用しており、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性のある仮想マシンを持っている。

また「zkSync Era」には、スマートコントラクトを利用したウォレットのコントラクトウォレットを利用することでユーザーがアカウント(ウォレット)から直接スマートコントラクトを使用可能にする技術「アカウント抽象化(Account Abstractio:AA)」がネイティブで採用されている。

「zkSync Era」ではすでに200以上のプロジェクトがローンチを検討しており、ユニスワップ(Uniswap)やカーブファイナンス(Curve Finance)などでのローンチが既に決定している。またDeFiレンディングのアーベ(Aave)も同ブロックチェーンでのローンチに対する温度感調査のためのガバナンス投票が賛成多数で終了している。

なお現在zkSync EraのTVL(預かり資産額)は約2億4600万ドルとなっている(4月21日L2BEAT調べ)。

関連ニュース

参考:1inch Network
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した