ミステンラボがテンセントクラウドと提携、「Sui(SUI)」エコシステム成長に向け

Mythen LabsとTencent Cloudが提携

「Sui」ブロックチェーンを開発するミステンラボ(Mythen Labs)が、中国のテンセントクラウド(Tencent Cloud)との提携を2月10日発表した。

テンセントクラウドは、モバイルウォレット「ウィーチャット・ペイ(WeChat Pay)」を提供する大手IT企業テンセント(Tencent)のクラウド事業だ。テンセントクラウドは世界中の組織や企業にクラウド製品を提供している。

今回の提携は、新興レイヤー1ブロックチェーン「Sui」のエコシステム成長に向けた取り組みによるもので、ミステンラボとテンセントクラウドはGameFi(ゲーム×金融)、ペイメント(決済)、クラウドサービスといった3つの分野でコラボレーションしていくとのこと。

「Sui」の開発を行うミステンラボは、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立された企業。同社はディエムでの開発経験を活かし、あらかじめ10億人のユーザーが利用することを想定してブロックチェーンの構築を進めている。

なお「Sui」はディエム開発の開発言語「Move(ムーブ)」を採用している。また「Sui」の他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、「Sui」と同じく開発言語には「ムーブ」が採用されている。

「Sui」は昨年11月、外部バリデーター向けのテストネットを公開しており、またミステンラボとしては9月に、「Sui」のアジア太平洋地域での拡大に向けてシリーズBラウンドにて3億ドル(約430億円)の資金調達を完了している。

関連ニュース

参考:Mythen Labs
デザイン:一本寿和
images:iStocks/greenbutterfly

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した