スタークウェアとチェインリンク(LINK)が提携、テストネットでサービス接続

スタークウェアとチェインリンク(LINK)が提携

イーサリアムL2ソリューション開発のスタークウェア(StarkWare)が、チェインリンクラボ(Chainlink Labs)との提携を2月6日に発表した。チェインリンクラボは価格に関するオラクルなどを開発する企業で、独自トークン「チェインリンク(LINK)」も発行している。

今回のパートナーシップの内容は、スタークネットの市場への展開を加速させ、そのチェインリンクエコシステム全体で開発を拡張することが主となっている。

この提携によりスタークウェアはチェインリンクの「チェインリンクスケールプログラム(Chainlink SCALE)」に正式に参加し、「チェインリンクプライスフィード(Chainlink Data Feed)」をStarkNetテストネットで利用できるようにするとのこと。

「チェインリンクスケールプログラム」は「Chainlink SCALE-Sustainable Chainlink Access for Layer 1 and 2 Enablement」の略であり、ブロックチェーンとレイヤー2エコシステムの成長を加速させながら、チェーンリンク・ネットワークの経済的持続性を高めることを中心に考えられたプログラムだ。

また「チェインリンクデータフィード」は、スマートコントラクトを現実資産の市場価格に接続するためのツールだ。ちなみに、今後スタークネットのメインネットでも「チェインリンクプライスフィード」が稼働する予定だという。

スタークウェアの共同設立者兼社長イーライ・ベン=サッソン(Eli Ben-Sasson)氏は「チェインリンクスケールプログラムに参加することで、当社のエコシステムの開発者が業界標準のオラクルサービスにアクセスでき、スタークネット上に次世代のグローバルな拡張性を持つweb3アプリケーションを構築できるようになることをうれしく思っています。また両社の協力関係を継続し、情熱的なチェインリンクコミュニティをスタークネットのエコシステムに迎え入れることを楽しみにしています」とコメントしている。

チェインリンクの共同創設者セルゲイ・ナザロフ(Sergey Nazarov)氏は「スタークネットがチェインリンクスケールプログラムに参加し、スタークネットのメインネットへのオラクルサービスの展開をさらにサポートできることを嬉しく思います。オラクルノードの運用コストを削減することで、スタークネットはそのエコシステムの成長を加速させ、web3エコシステムでスケーラブルなdAppを構築するためのより魅力的な環境となることができます」と伝えている。

なお昨年11月にスタークネットの独自トークン「StarkNet Token(STRK)」は、メインネット上での公開された。ただし現在まだこのトークンは暗号資産取引所などで一般に販売されていない。

参考:プレスリリース
images:iStock/TaiChesco・Lidiia-Moor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored