SBI DAHが国内機関投資家向けデジタルアセットカストディ提供へ、英ゾディアとJV設立で

SBIデジタルアセットが英ゾディアカストディとJV設立へ

SBIグループの子会社SBIデジタルアセットホールディングス(SBI DAH)が、英ゾディアカストディ(Zodia Custody)と合弁でJV(ジョイントベンチャー)を設立することを2月3日発表した。

発表によると新会社では、日本を拠点に機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供する予定とのこと。予定出資比率はSBI DAHが51%、Zodiaが49%とのこと。

ゾディアカストディは、世界的な銀行金融グループの英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank:SCB)のベンチャー投資&インキュベーションユニットであるエスシーベンチャーズ(SC Ventures)と米大手資産運用会社ノーザントラスト(Northern Trust)が設立した、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディソリューションを提供する企業だ。

SBI DAHによると、現在デジタルアセットに関心のある機関投資家が市場に参入することを妨げている大きなボトルネックは、規制対応における不透明さであるとのこと。そこで新会社では、日本における洗練された規制枠組みに沿ったサービスを提供することでこの問題を解決し、デジタルアセット市場の拡大に貢献することを目指していくとのことだ。

なおSBI DAHは先月1月、既存出資先の独ベールゼシュトゥットガルトグループ(Boerse Stuttgart Group)のデジタル事業全体への投資拡大を発表していた。

これによりSBI DAHは今後「ベールゼシュトゥットガルトデジタル(Boerse Stuttgart Digital)」ブランドを束ねていくとしている。

関連ニュース

SBIデジタルアセット、欧州6位の取引所「Boerse Stuttgart」のデジタル資産事業へ投資拡大

SBI VCトレード、自動円転機能搭載「SBI Web3ウォレット」提供開始

gumi、SBIおよびスクエニから約70億円調達。web3領域やBCゲームで業務提携も

前澤友作MZ Cryptos、SBI、アニモカら gumi組成web3ファンド「Decima Fund」にGPとして参画

みずほリサーチ&テクノロジーズとSBI R3 Japan、Datachainとクロスチェーン技術で連携開始

参考:SBI DAH
デザイン:一本寿和
images:iStock/shilh

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/4話題】イーサリアム「Pectra」メインネット実装は5/7に、米下院がステーブルコイン規制「STABLE法」可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SEC、フィデリティのステーキング対応「ソラナ(SOL)現物ETF」の上場申請を受理

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)によって提出された、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)「フィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが4月3日に公表している

ブラックロック、英国で暗号資産事業者の登録完了

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)の英国部門であるブラックロックインターナショナル(BlackRock International)が、英国の規制当局である金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)から、暗号資産(仮想通貨)事業者としての登録承認を4月1日付で受けた。登録情報はFCAの公式サイトで確認できる