コンセンシス、イーサ(ETH)ステーキング機能「MetaMask Staking」リリース

MetamaskでETHステーキング可能に

web3ウォレット「メタマスク(Metamask)」提供のコンセンシス(Consensys)が、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム:Ethereum(ETH)をステーキングできる機能「MetaMask Staking(メタマスクステーキング)」のリリースを1月13日発表した。

ユーザーは「メタマスクステーキング」でイーサリアムのイーサ(ETH)をステーキングすることで、リキッドステーキングプロバイダーであるLido(リド)とRocket Pool(ロケットプール)を通じて「stETH」と「rETH」が受け取れるとのこと。

コンセンシスによると「メタマスクステーキング」は、「メタマスク」のポートフォリオ一覧表示サービス「Portfolio dapp(ポートフォリオdapp)」に導入された機能だという。ユーザーはメタマスクを「ポートフォリオdapp」に接続することで「メタマスクステーキング」が利用できるという。

なお「メタマスクステーキング」ユーザーは一定の手数料を条件に、メタマスクのトークンスワップ機能を介して「stETH」と「rETH」を「ETH」にスワップバックできるとのことだ。

ちなみに「ポートフォリオdapp」とは、同アプリの対応ネットワークであればメタマスクで保有している暗号資産を一括表示できるサービスだ。昨年11月には同アプリ内の機能の1つとして、トークンブリッジの最適ルートを提案および実行する「MetaMask Bridge(メタマスクブリッジ)」がリリースされた。

リキッドステーキングトークンとは

リキッドステーキングトークンは、ステーキングサービスの一種である。従来のステーキングではステークされた資産がロックされてしまうため、ユーザーへの負担が大きく、また市場全体の流動性を低下させる可能性があった。しかし、リキッドステーキングではロックされた資産の所有権を示す新たなトークンが発行されることにより、資産がロックされている状態でも取引ができるようになっている。

またリドとロケットプールは、コンセンサスレイヤー(Consensus Layer:旧名称Eth2.0)でユーザーが独自でステーキングする際に必要な最低32ETHを保有せずとも、「ETH」のステーキングに少額から参加できるサービスでもある。

関連ニュース

メタマスク、トークンブリッジの最適ルートを提案・実行する「MetaMask Bridge」発表

メタマスク、米国でペイパル利用のイーサリアム(ETH)購入に対応

メタマスク、「インフラ」のユーザーデータ保存を7日に短縮

露最大の商業銀行スベルバンクがメタマスク対応へ、独自プラットフォームで

メタマスクのユーザーデータ収集問題、コンセンシスCEOジョセフルービンが否定

参考:Consensys

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した