スイスSEBA銀行と香港HashKeyが提携

スイスセバ銀行とハッシュキーが提携

スイスのデジタル資産銀行であるセバ銀行(SEBA Bank)が、香港拠点でデジタル資産金融サービスを提供するハッシュキーデジタルアセットグループ(HashKey Digital Asset Group)との戦略的提携を12月5日発表した。

この提携により、両社は双方のデジタル資産サービスやカストディ(保管)、資産管理商品を活用して、香港とスイスにおけるデジタル資産の機関投資を加速させるとのことだ。

これにあたり、ハッシュキーは香港におけるセバ銀行の優先デジタル資産取引および市場開発パートナーとなり、またスイスにおいてはセバ銀行がハッシュキーの銀行パートナーになるとのことだ。

セバ銀行について

セバ銀行はスイスにおけるデジタル資産を扱う銀行として、シグナム銀行と共に同国の金融市場監督局から銀行ライセンスが2019年に付与された。

また2020年7月には、金融商品の発行や決済サービスを提供するDigital Asset Shared Ledger (DASL)と提携し、デジタル証券の発行や投資機能の提供を開始した。このデジタル証券は米R3社のブロックチェーン「コルダ(Corda)」上で発行され、流通されている。

そして2021年9月には、投資家保護を目的に集団投資スキーム(ファンド)のカストディ銀行としてのライセンス(the CISA licence)をスイスの金融規制当局である金融市場監督局(FINMA)から付与された。

その後2021年10月には、機関投資家が主にDeFi(分散型金融)プラットフォームのトークンをファーミングする(利回りを得る)為のサービス「SEBA Earn」の提供開始している。

なおセバ銀行は直近で、今年1月にシリーズC資金調達ラウンドで1億1,100万フラン(約137.5億円)を調達。9月には機関投資家向けのイーサリアム(ETH)ステーキングサービスを提供開始しており、その後にはポルカドット(DOT)とテゾス(XTZ)を加え全3銘柄が同サービスでサポートされている。また10月には機関投資家向けに「NFTカストディ(保管)プラットフォーム」の提供を開始している。

ハッシュキーデジタルアセットグループについて

ハッシュキーは、子会社であるHash Blockchain Limited(HBL)を通じて、香港の証券先物委員会(SFC)から仮想資産取引プラットフォームを運営する承認を取得している。それにより香港で2番目の暗号資産取引プラットフォームのライセンスを取得した企業となっている。

関連ニュース

機関投資家向け「NFT保管プラットフォーム」、スイスSEBA銀行が提供開始

スイスSEBA銀行、機関投資家向けにイーサ(ETH)ステーキングサービス提供開始

スイスSEBA銀行、シリーズCで約138億円の資金調達

PwC香港、メタバース関連企業TerraZeroと連携

ソニー銀行と千葉銀行が提携、ブロックチェーン活用の共同研究も

参考:SEBA銀行
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Rick_Jo

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored