USDCのサークル、シンガポール金融当局から決済ライセンス取得

サークル、MASから決済ライセンス取得

米ドルステーブルコイン「USDC」を発行するサークル・インターネット・フィナンシャル(Circle Internet Financial)が、シンガポール通貨監督庁(MAS)から主要決済機関ライセンス保持者として基本認可を取得したことを11月2日に発表した。

これによりサークルは、シンガポールで決済に関連するトークン商品、ボーダレスな送金サービス、また国内での送金サービスを提供できるようになったとのことだ。

サークルの最高戦略責任者兼公共政策のグローバル責任者であるダンテ・ディスパルテ(Dante Disparte)氏は「このマイルストーンにより、当社はすべての関係者と協力し、デジタル通貨、オープンな決済システム、イノベーションに前向きなフィンテック規制が経済成長を促進し、シンガポールのデジタル資産のグローバルハブとしての地位を強化する可能性を示すことができます」とリリースで伝えている。

サークルの共同創設者兼CEOであるジェレミー・アレイル(Jeremy Allaire)氏は「世界有数の金融ハブの1つとして、シンガポールは世界経済の繁栄を高めるサークルの地域およびグローバルな拡大計画に不可欠です。私たちは原則的なライセンスを受け取ることを光栄に思っており、シンガポールで繁栄する暗号資産とブロックチェーンのエコシステムと同様にフィンテック革新の進歩をサポートするために、MASとさらなるコラボレーションを楽しみにしています」とコメントをしている。

なお暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)も、今年10月に主要決済機関としての原則承認を得ている。

参考:サークル
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Abscent84・Kandl

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した