ツイッター投資の理由をバイナンスのCZが言及
イーロン・マスク(Elon Mask)氏のツイッター(Twitter)買収に、世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が5億ドルの投資を決めた主な理由が「言論の自由の支持のため」であることが明かされた。これについてバイナンス(Binance)のCEO「CZ」ことチャンポン・ジオ(Changpeng Zhao)氏は、言論の自由を「非常に支持する」と述べている。
CZ氏は700万人以上のフォロワーを持つアクティブなツイッターユーザーだ。バイナンスがツイッターに投資したのには「非常に強い理由がある」と同氏は述べている。
ポルトガルの首都リスボンで開催された欧州最大の技術会議「ウェブサミット(Web Summit)」のオープニングイベントで、CZ氏は「第一に言論の自由を極めて尊重したい」と述べ、ツイッターについて「自分の意見を発信する場所」であると同氏は強調した。
そして「(ツイッターは)言論の自由のための重要なプラットフォームであること。それが第一の理由です」と重ねてコメントをした。
マスク氏のツイッター買収劇は、数ヶ月にわたる法廷内外での紆余曲折を経て、先週木曜日に取引が正式に終了した。そしてマスク氏は直ちにプラットフォームのトップエグゼクティブを解雇した。
現在非公開のツイッター社では、マスク氏が同社の取締役会と意思決定を完全にコントロールしているため、バイナンスのような共同投資家が、少数株主としてツイッターの将来にどれだけ積極的に関与できるかは不明である。
440億ドル(約6.5兆円)にも及んだ今回の取引におけるマスク氏の共同投資家のほとんどは、セコイアキャピタル(Sequoia Capital)、フィデリティマネジメント(Fidelity Management)、アンドリーセンホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)、ブルックフィールド(Brookfield)などのファンドである。
バイナンスは先週、ブロックチェーンと暗号資産がツイッターにどのように役立つか研究するチームを作ると発表した。
CZ氏は「私はツイッターのヘビーユーザーです」「私は、私たちの業界にとって重要である製品に投資したい」と述べ、バイナンスがツイッターへ長期的に投資する予定であることを話している。
マスク氏は1日、人気の高い「認証」バッジを含むツイッターの「ブルーサービス」に8ドルを課すと発表した。ツイッターのサービスを収益化し、ソーシャルメディアネットワークを広告に依存しないものにするためだ。
マスク氏がツイッターに関して持っている他のアイデアについて尋ねられたCZ氏は「イーロン・マスクは、予想するのが非常に難しい人物だ」と答えている。
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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Binance CEO says support for free speech is reason he invested in Twitter
Reporting by Catarina Demony and Sergio Goncalves; Editing by Richard Pullin
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters