SEBA銀行がNFTカストディプラットフォーム提供開始
スイスのデジタル資産銀行SEBAが、機関投資家向けに「NFTカストディ(保管)プラットフォーム」の提供開始を10月26日発表した。
このカストディプラットフォームでは、ユーザー自身で秘密鍵を管理することなくBored Ape Yacht Club(BAYC)やクリプトパンクス(CryptoPunks)、クローンX(Clone X)といったブルーチップNFTを含むあらゆるERC-721規格のNFTを保管できるとのこと。
また同プラットフォームでは、スイス銀行の口座内でNFTが保管されることになり、他のデジタル資産と同様に管理されるという。なお個人・法人問わずにこのプラットフォームを利用できるとのことだ。
SEBA銀行について
2019年、SEBA銀行はスイスにおけるデジタル資産を扱う銀行として、シグナム銀行と共に同国の金融市場監督局から銀行ライセンスが付与された。
SEBA銀行は2020年7月、金融商品の発行や決済サービスを提供するDigital Asset Shared Ledger (DASL)と提携し、デジタル証券の発行や投資機能の提供を開始した。このデジタル証券は米R3社のブロックチェーン「コルダ(Corda)」上で発行され、流通されている。
また2021年9月にSEBA銀行は、投資家保護を目的に集団投資スキーム(ファンド)のカストディ銀行としてのライセンス(the CISA licence)を、スイスの金融規制当局である金融市場監督局(FINMA)から付与された。
そして2021年10月にSEBA銀行は、機関投資家が主にDeFi(分散型金融)プラットフォームのトークンをファーミングする(利回りを得る)為のサービス「SEBA Earn」の提供開始している。
なお直近では今年9月に、機関投資家向けのイーサリアム(ETH)ステーキングサービスを提供開始しており、SEBA銀行ではポルカドット(DOT)とテゾス(XTZ)に加え全部で3銘柄のステーキングサービスが提供されている。
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参考:SEBA銀行
デザイン:一本寿和
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