米フィンテック「Plaid」、暗号資産ウォレット接続ツール発表

米フィンテック企業Plaid、暗号資産ウォレット接続ツールを発表

米フィンテック企業プレイド(Plaid)が、アプリ開発者のための暗号資産ウォレット接続ツール「ウォレット・オンボード(Wallet Onboard)」を10月20日に発表した。

これまでプレイドは決済プラットフォームに対して銀行口座を接続するためのAPIや銀行口座を介したKYCツールなど銀行に関連したインフラを提供してきた。しかし今回発表された「ウォレット・オンボード」は同社で初めての暗号資産関連プロダクトとなるとのことだ。

web3プロダクトの開発において、これまで開発者は複数のウォレットを手動で接続および更新する必要があり、それが技術的な課題となっていた。しかし「ウォレット・オンボード」を利用することで自動的に300以上のセルフカストディウォレットを簡単かつ安全に接続できるようになり、開発者はweb3プロダクトの体験向上に集中して取り組めるようになるとのことだ。

またユーザー側も、慣れ親しんだプレイドのサービス「プレイド・リンク(Plaid Link)」上でウォレット接続の承認を行うことができるため、簡単かつ迅速に利用することができるとのこと。さらに「プレイド・リンク」ではウォレットアドレスなどの個人情報は収集されないため、ユーザーは安心して使用することができるとのことだ。

プレイドのクリプト部門エンジニアリングマネージャーのクレイ・アルソップ(Clay Allsopp)氏はツイッターにて「クリプト関連のスタートアップやプロジェクトがトランザクションの安全性やアンチフィッシング技術を構築しているのは心強いことですが、それらがクリティカルマスに達するまでには、まだ多くの課題があります。クリプトは私たちの注力分野でもあるので、今後ウォレット・オンボードにどのように組み込まれていくか、ご期待ください」とコメントしている。

なおプレイドは今後もブロックチェーンにおけるIDデータの活用など、クリプトネイティブな製品の開発を進めていくとのことだ。

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参考:Plaid 
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BlackSalmon

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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