DBS銀行が「The Sandbox」と提携、メタバースでESG課題に着手

DBS銀行が「The Sandbox」と提携

シンガポール最大手の銀行であるDBS銀行が、ブロックチェーンゲームプラットフォーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」と提携し、「The Sandbox」のバーチャルな土地「LAND(ランド)」で、メタバース事業「DBS BetterWorld(DBS ベターワールド)」を立ち上げたことを9月9日に発表した。

なおシンガポールの銀行がメタバースに進出したのは初とのことだ。

DBSは「DBS BetterWorld」で、サンドボックスユーザーにESG(環境・社会・企業統治)課題について知ってもらう機会を提供するとのこと。

そしてESGの課題解決に取り組むコミュニティやパートナーに焦点を当てながらESG課題について学んでいくとのことだ。

またDBSは「DBS BetterWorld」を通して今後、革新的なビジネスモデルでインパクトを与えているアジアの社会起業家を紹介や、政府やコミュニティ、ビジネス、テクノロジー分野のパートナーとともに、「DBS BetterWorld」内の体験を充実させる為の取り組みを行なっていくとのこと。

「The Sandbox」とは

香港に拠点を置く「The Sandbox」は、ブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行う企業アニモカ・ブランズ(Animoca Brands)の子会社だ。

「The Sandbox」はイーサリアムのブロックチェーン上に構築されたメタバースプラットフォームで、「ワーナーミュージックグループ(Waner Music Group)」、「ユービーアイソフト(Ubisoft)」、「グッチヴォールト(GucciVault)」、「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」、「スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)」、「スティーブ・アオキ」、「ジャミロクワイ(Jamiroquai)」、「アディダス(Adidas)」、『キャプテン翼』など多くのIP及びブランド、パートナーと提携している。これまでに4,000万ダウンロード、MAU(月間アクティブユーザー数)は最大100万人を超えた実績もある。

またスクウェア・エニックスやエイベックス・テクノロジーズ、SHIBUYA109エンタテイメントなど、日本企業による参入も相次いでいる。

関連ニュース

DBS銀行、個人投資家向け暗号資産取引サービスを今年度リリースか

『キャプテン翼』がメタバース進出、「The Sandbox」と提携

ジャミロクワイがメタバース進出、「The Sandbox」と提携

国内初、コインチェックで「The Sandbox」のSAND上場へ

The Sandbox、バーチャルな土地「LAND」をPolygonへ移行

参考:DBS
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Peera_Sathawirawong・Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/4話題】イーサリアム「Pectra」メインネット実装は5/7に、米下院がステーブルコイン規制「STABLE法」可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SEC、フィデリティのステーキング対応「ソラナ(SOL)現物ETF」の上場申請を受理

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)によって提出された、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)「フィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが4月3日に公表している

ブラックロック、英国で暗号資産事業者の登録完了

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)の英国部門であるブラックロックインターナショナル(BlackRock International)が、英国の規制当局である金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)から、暗号資産(仮想通貨)事業者としての登録承認を4月1日付で受けた。登録情報はFCAの公式サイトで確認できる