FTX、オルタナティブ投資企業SkyBridgeの株式30%取得

FTX、SkyBridgeの株式30%取得

暗号資産(仮想通貨)取引所など運営するFTXのベンチャーキャピタル部門FTXベンチャーズ(FTX Ventures)が、スカイブリッジ・キャピタル(SkyBridge Capital)の株式30%を取得することを9月9日に発表した。オルタナティブ投資企業であるスカイブリッジ・キャピタルは、主に上場前のレイターステージのベンチャー企業への出資を2005年より実施している。なお両社はここ数年、複数の協業やパートナーシップを締結している。

スカイブリッジ・キャピタルは、FTXベンチャーズからの出資を受けて、企業の成長促進と新プロダクトのローンチのための運転資金をさらに獲得していくとのことだ。またスカイブリッジ・キャピタルは調達資金の一部を使って4000万ドル(約57億円)相当の暗号資産を購入し、長期投資として企業のバランスシートで計上し、保有する予定とのことだ。なお同社は市場環境にかかわらず、高収益性と無借金性を維持しているという。

スカイブリッジ・キャピタルの創業者でマネージング・パートナーであるアンソニー・スカラムッチ(Anthony Scaramucci)氏は「FTX創業者で代表のサムは、スカイブリッジの将来と相乗効果のある素晴らしいビジネスを構築してきた先見性のある人物です。2005年の創業以来、当社の事業は進化を続けてきました。ブロックチェーンに大きく投資しながら、多角的な資産運用会社であり続けます」とリリースでコメントしている。

FTXのサム・バンクマンフリード(Sam Bankman-Fried)氏は「私たちは暗号資産に関連する投資活動においてスカイブリッジと緊密に協力し、また暗号資産関連以外の有望な投資についても彼らと共に取り組むことを楽しみにしています」とコメントしている。

参考:FTX Ventures
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/4話題】イーサリアム「Pectra」メインネット実装は5/7に、米下院がステーブルコイン規制「STABLE法」可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SEC、フィデリティのステーキング対応「ソラナ(SOL)現物ETF」の上場申請を受理

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)によって提出された、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)「フィデリティ・ソラナ・ファンド(Fidelity Solana Fund)」の上場および取引に関する提案書を受理した。SECが4月3日に公表している

ブラックロック、英国で暗号資産事業者の登録完了

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)の英国部門であるブラックロックインターナショナル(BlackRock International)が、英国の規制当局である金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)から、暗号資産(仮想通貨)事業者としての登録承認を4月1日付で受けた。登録情報はFCAの公式サイトで確認できる