米アークインベスト、100億円相当のコインベース株を売却

米アークインベストがコインベース株を売却

米アークインベストメントマネジメント(ARK Investment Management)が、合計で140万株以上のコインベース株を売却したことが7月27日分かった。同社が通知する最新のトレードファイリング(取引通知)によって売却の事実が明らかになった。

アークインベストは今週火曜日から水曜日にかけて約100億円相当の140万株のコインベース株を売却したとのことだ。売却の内訳はアークインベスト最大のETFであるアーク・イノベーション・ETFから113万株、アーク・ネクストジェネレーション・インターネット・ETFから17万株、アーク・フィンテック・ETFから11万株となっている。

いずれのETFにおいても売却されたコインベース株がファンドの保有資産に占める割合は1%に満たない。

コインベース株は2021年4月の上場時に400ドルの価格を記録したが、それ以降は最高値を更新することなく下落しており、直近1か月は60ドル付近で推移している。

また今週月曜には、米証券取引委員会(SEC)が、コインベースが証券として登録すべき暗号資産を米国人に不適切に取引させていたかどうかについて調査していると報道されたため、コインベース株の価格は火曜日に20%ほど下落している。

アークインベストは「破壊的イノベーションへの投資」を標榜する米国の投資会社であり、自動運転、遺伝子工学、ブロックチェーン、IoTなどの次世代技術を取り扱う企業の株で構成されるETFを複数発行している。また投資家のキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏がCEO/CIOを務めていることでも知られる企業である。

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参考:The Block
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
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