「Sorare」がセリエAとACミランと提携
NFTを利用したファンタジーフットボールゲームを提供するソーレア(Sorare)が、イタリアのプロサッカーリーグである「セリエA(Serie A)」とセリエA加盟の「ACミラン(Milan)」と提携したことが7月25日分かった。
この提携により、2022-23シーズンから「セリエA」所属選手の公式NFTカードが販売されることになる。
「セリエA」は、ブンデスリーガ(Bundesliga)、ラ・リーガ(LaLiga)、メジャーリーグサッカー(MLS)などに続き、ソーレアと提携する12番目のサッカーリーグとなる。
またソーレアは同日にセリエA加盟の「ACミラン」との提携を発表した。提携により、ソーレアは「ACミラン」のプレミアムパートナーになり、「ACミラン」の幅広いWeb 3.0戦略における大きな進展となるとのことだ。
パリを拠点に2018年に設立されたソーレアは、プレイヤーがサッカー選手の公式ライセンスカードを購入し、そのカードでチームを作って対戦するオンラインゲームだ。
現実の試合での選手のパフォーマンスに基づいて結果が決まる仕組みになっている。これらのカードはすべてNFTとして取引されている。
今年5月、ソーレアはアメリカの野球リーグであるメジャーリーグベースボール(MLB)とパートナーシップを締結した。なおサッカー以外のスポーツリーグとの提携は初となるようだ。
またソーレアは昨年9月にソフトバンク(SoftBank)が主導する資金調達ラウンドにて6.8億ドル(約745.2億円)を調達しており、企業価値が43億ドル(約4,713億円)になったとされている。
国内においても昨年8月よりコインチェックが提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」にて、ソーレアの取扱いが開始されている。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
参考:セリエA
images:iStocks/efks
デザイン:一本寿和