スリーアローズ、英領バージン諸島の裁判所から清算命令か

スリーアローズに対し裁判所が清算の命令か

連日財務危機の報道がなされている暗号資産ヘッジファンドのスリーアローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)が、英領バージン諸島の裁判所から清算を命じられたとスカイニュース(Sky News)が6月29日報じた。

この命令により、3ACは実質的に破産手続きを進めることになる。裁判所は共同清算人としてアドバイザリー会社テネオ(Teneo)のメンバー2名を任命したとのことだ。

3ACは先月に発生したテラUSD(UST)の価格崩壊と最近の暗号資産市場の低迷によって損失を被り、今月初めにはブロックファイ(BlockFi)などの資産の貸し手からの証拠金追加要求に応えられず、ポジションが精算されたことが報じられている。

さらに今週にはカナダの暗号資産ブローカーであるボイジャー・デジタル(Voyager Digital)が、3ACの債務不履行通知を発行した。ボイジャーによると3ACは同社が抱える6億ドル(約819億円)を超えるローンの返済に必要な支払いを行えなかったとのことだ。

なお裁判所からの清算命令や共同清算人の任命について、3ACはコメントしていない。

関連ニュース

スリーアローズ債務不履行、ボイジャーデジタル発表

スリーアローズ、BlockFiに証拠金払えずBTCポジション強制清算か=報道

暗号資産ファンド「スリーアローズ」債務超過か、4億ドルの精算を受け

投資企業サイファーパンク、ビットコインとイーサ全て売却

ゴールドマンサックス、コインベース株の投資判断「売り」に=報道


参考:Sky News
デザイン:一本寿和
images:iStocks/4×6・Pict-Rider

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した