BitGo、NFTカストディサービス提供へ
暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産のカストディ企業ビットゴー(BitGo)が、NFTのホットウォレットのカストディサービスを提供開始することが6月22日分かった。
サービス開始によりビットゴーの顧客は、オープンシー(OpenSea)、ルックスレアー(Looks Rare)、アートブロックス(ArtBlocks)、ジェム(Gem)、ラリブル(Rarible)など、さまざまなNFTマーケットプレイスとのやり取りが可能になるという。
ビットゴーはマルチ・シグネチャーでのセキュリティと、24時間365日の出金アクセスおよびサポートを活用し、顧客である700以上の機関投資家がNFTを安全に受信、保有、送信することを可能にするという。このサービスはERC-721およびERC-1155プロトコルに加え、CryptoPunksとの互換性もあるとのことだ。
NFT市場が発展し成熟していく中で、機関投資家、クリエイター、投資家にとって、大切な資産を安心して保管することは必要不可欠なことであり、ビットゴーはサービスを通して、ハッキングやフィッシング攻撃の減少に貢献していきたいという。
BitGoのCEOマイク・ベルシー(Mike Belshe)氏は、次のようにコメントしている。
「NFT領域は、ユースケースやアプリケーションの増加とともに、この1年間で大きな成長を遂げました。より多くのビルダーが現実世界の問題を解決し、より多くの投資家が参加しています。これまで欠けていたのは、これらのデジタル資産とその所有者を保護するための制度的なインフラです。2013年以来、BitGoはデジタル資産を安全に保有することを望む機関投資家や企業にサービスを提供することに専念してきました。私たちは、業界がここまで到達するのに役立つガードレールを構築することに貢献しました」
なおビットゴーは、昨年10月に暗号資産ウォレットのメタマスク(MetaMask)の機関投資家向けサービスと戦略的パートナーシップを締結している。また日本のHashHub(ハッシュハブ)は、同社のレンディングサービス「HashHubレンディング」で「BitGo Wallet technology(ウォレット)」および「BitGo Qualified Custody(カストディ)」を使用している。
参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/your_photo