FTX、カナダの暗号資産取引所Bitvo買収へ

FTX、カナダの暗号資産取引所Bitvo買収へ

各国で事業展開を進める大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXが、カナダで暗号資産取引所などを運営するビットヴォ(Bitvo)を買収する予定であることが6月17日に分かった。この買収はカナダの規制当局の承認を得られれば、今年の第3四半期に完了する予定だという。

ビットヴォは、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、カルダノ(ADA)、ユニ(Uni)など合計11種類の暗号資産を取り扱う取引所だ。またビットヴォはVISAブランドのデビットカードである「Bitvo Cash Card」を提供している。

FTXのCEOサム・バンクマンフリード(Sam Bankman-Fried)氏はリリースで次のようにコメントしている。

「私たちは、カナダ市場に参入し、FTXのグローバルなリーチを拡大し続けることを嬉しく思います。カナダへの進出は、世界中のさまざまな地域の暗号資産規制当局と積極的に協力するための新たなステップです」

ビットヴォCEOのパメラ・ドレイパー(Pamela Draper)氏は、次のようにコメントしている。

「カナダは暗号資産取引への関心を高めており、カナダの暗号資産コミュニティに世界有数の規制された取引プラットフォームへの参入を支援できることに興奮しています。私たちはFTXの一部として、カナダの暗号資産エコシステムへのアクセスを変革することを楽しみにしています」

なおFTXは今年2月に、日本の暗号資産取引所「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」を買収し、今月3日に「FTX Japan」を正式ローンチした。またFTX Japanの暫定CEOは、FTXのCEOサム・バンクマン・フリード氏が務めている。

参考:Bitvo
images:iStocks/pgraphis
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した