PayPalが暗号資産の入出金対応、NYビットライセンス取得も

PayPalが暗号資産の送受金機能を追加

米決済企業大手のPayPal(ペイパル)が、暗号資産(仮想通貨)を入出金できる機能を追加したことが6月7日分かった。

新機能の追加によりPayPalユーザーは、PayPalや他のウォレット、暗号資産取引所との間で、暗号資産の入金および出金ができるとのことだ。

なおこの新機能がサポートする暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)となる。

現在この新機能は一部の米国ユーザーに提供されており、今後数週間のうちに全ての米国ユーザーが利用可能になるという。

またPayPalは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から暗号資産交換業に関する「ビットライセンス(BitLicense)」を条件付きではなく、完全なライセンスとして付与されたことも併せて発表している。

なおビットライセンスとは事業者がNY州の居住者へ暗号資産関連のサービスを提供する為にNYDFSが2015年に制定した免許の通称である。ビットライセンスの取得には一定の要件を満たす必要があり、申請には最大10万ドル(約1,000万円)の費用が必要となる。

なおPayPalは昨年4月、米ナスダック上場の暗号資産取引所コインベース(Coinbase)において、暗号資産購入の決済手段として導入されている。PayPalアカウントを保有しているコインベースユーザーは、口座番号や個人情報を新たに入力する必要なくPayPalを利用して暗号資産購入ができるようになっている。

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参考:PayPal
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja Studio・eskymaks

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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