アメフトNFL、「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」ゲームに進出

アメフトNFLがNFTゲームで「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」進出

米アメフトプロリーグNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)が、独自のNFTゲームをリリースすることが分かった。

NFLが、ブロックチェーンゲーム「ブランコス・ブロックパーティー(Blankos Block Party)」を運営する「ミシカルゲームズ(Mythical Games)」と5月25日提携した。

そしてリリースされる「NFL Rivals(NFLライバル)」と呼ばれるゲームは、初のNFL公式ライセンスブロックチェーンゲームになるとのこと。

また「NFL Rivals」は、遊ぶことで金銭的な収益を得られる特徴を持つ「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」ゲームとなるようだ。プレイヤーはトーナメントで優勝したり、設定された目標を達成することでトークンやNFTを獲得できるという。

なお「NFL Rivals」のPCとモバイルバージョンが、2023年初頭に発売される予定とのことだ。

ゲームの仕組みとしては、シングルプレイモードとオフサイトのPVP(Player vs Player)モードが用意されるとのこと。シングルプレイモードでは、実在するNFLの選手と自分のチームを戦わせることができる。またオフサイトPVPモードでは、他のプレイヤーで結成されたチームと対戦することができるとのことだ。

また「NFL Rivals」発売に先駆けて、32個限定の「レアリティリーグ(Rarity League)」と呼ばれるNFLをテーマにしたNFTコレクションがリリースされる予定だという。この公式ライセンスNFTコレクションでは、特別なイベントやゲーム内の報酬など、ユニークな機能を所有者に提供するとのことだ。

NFLによるNFT関連の取り組みとして、今年4月に2022年のドラフト会議を記念したNFTコレクションを発売している。また昨年12月には、フローの開発元であるダッパーラボ(Dapper Labs)と提携し、今年2月に大人気NFTマーケットプレイス「NBA Top Shot」のNFL版「NFL ALL DAY」をローンチしている。

またNFLの投資部門であるサーティーツーエクイティ(32 Equity)は昨年11月、ミシカルゲームズのシリーズCの資金調達ラウンドに参加している。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

アメフトNFL、ドラフト会議の記念NFT発売

NFTゲーム開発のMythical GamesがシリーズCで約170億円調達、a16z主導で

アメフトNFL、NFTでバーチャル記念チケット販売

米NFL優勝チーム選手のNFTがOpenSeaで完売、約1億7,000万円以上の収益

マンガで解説「NFTとは何?」〜ザ・テクノロジー 2030 より

参考:NFL
デザイン:一本寿和
images:iStocks/msan10

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した