日本で「CryptoKitties」の商標出願、ダッパーラボ

ダッパーラボが日本で「CryptoKitties」の商標出願

ダッパーラボ(Dapper Labs)が、日本の特許庁に「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」の商標を出願したことが分かった。

「CryptoKitties」はダッパーラボが2017年にリリースした、元祖NFTゲームといってもいいプロダクトだ。デジタルな猫(キティ)の情報をNFTで表現し、ブロックチェーンに記録しながら、交配、トレードなどを行うゲームだ。

出願された商標区分は、第9類「コンピュータなどの電子機器」、第41類「教育、娯楽、スポーツ、文化活動など」、第42類「コンピューター、ソフトウェアの開発など」、第45類「法律、SNSサービスなど」の4つ。5月11日に出願され、5月19日に公開された。出願番号はそれぞれ2022-53237、53238、53239、53240となっており、優先権主張国は米国(US)と記載がある。

「NFT(非代替性トークン)によって表されるアニメーションの猫のデジタル芸術作品及び画像」が、ブロックチェーン・暗号資産・デジタル資産・スマートコントラクト・コミュニティサイト・SNSなどに関わる商標として申請された形だ。

日本での商標出願により、今後国内向けに改めて「CryptoKitties」が何らかの取り組みを進めていく可能性が考えられる。

なお「CryptoKitties」リリース当初は、イーサリアムのブロックチェーン上で展開されていたが、2020年5月より同社が独自開発する、NFTやweb3ゲームに特化したブロックチェーン「Flow(フロウ)」で展開されている。

「Flow」上には米国で人気NFTゲーム「NBA Top Shot」が構築されている他、国内でもミクシィとスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が共同で提供するNFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS(ダゾーンモーメンツ)」でNFTが「Flow」で発行されている。

またダッパーラボとミクシィは昨年11月、ミクシィによる「Flow」を活用した日本市場の新規事業創出を目指すとして業務提携も行っている。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:53237532385323953240
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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