ShopifyがビットコインのLN対応、Strikeと連携で
ビットコインのライトニングネットワークでデジタル決済プラットフォームを構築するストライク(Strike)が、ECプラットフォーム提供のショッピファイ(Shopify)と連携したことが4月7日に分かった。
これによって米国のショッピファイ加盟店は、世界中の顧客のビットコインの支払いをライトニングネットワークを活用し受け入れられるようになった。加盟店はビットコインの支払いを決済時にドルに即座に変換することが可能なため、ビットコイン保有や複雑な取引処理プロセスを行う必要はないとのこと。
ストライクCEOのジャック・マラーズ(Jack Mallers)氏はこの方法で支払いを受け付ける予定の米国の主要企業のリストを示しており、マクドナルド、CVS、ウォルグリーン、ホールフーズ、ウォルマートのほか、いくつかの食料品店やレストランが含まれると、メディア「The Block」は報じている。
また初期パートナーとして、ロサンゼルスを拠点とするストリートウェアブランドのウォーレン・ロタス(Warren Lotas)が決まっているとのことだ。
ライトニングネットワークは、ビットコインのブロックチェーン上で1秒あたり数百万回の取引を可能にするためのスケーリング技術。オープンな設計にはなっているが、取引記録をすぐにブロックチェーン上には移動させず「オフチェーン」で管理することで、瞬時で効率的な価値の移転を実現している。
ジャック・マラーズ氏は、次のようにコメントしている。
「Shopifyと提携し、ビットコインの技術を利用したより安価で迅速な米ドル決済の方法を加盟店に提供できることを誇りに思います。ライトニングネットワークは、コストを下げ、スピードを高め、イノベーションを推進し、金融包摂を向上させ、消費者と商人に選択の余地をもたらすグローバルな決済ネットワークです」
なおショッピファイのweb3の取り組みとしては、昨年7月のNFTの販売機能が追加がある。この機能追加により、出店者はショッピファイの店舗から顧客に直接NFTを販売できるようになった。
参考:Strike
images:iStocks/LongQuattro・Vadim-Sazhniev
デザイン:一本寿和