クラーケン、ビットコインのライトニングネットワークをサポート

クラーケン、ビットコインのライトニングネットワークをサポート

暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケン(Kraken)が、ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)をサポートすることを4月1日に発表した。

ライトニングネットワークは、ビットコインのブロックチェーン上で1秒あたり数百万回の取引を可能にするためのスケーリング技術。オープンな設計にはなっているが、取引記録をすぐにブロックチェーン上には移動させず「オフチェーン」で管理することで、瞬時で効率的な価値の移転を実現している。

今回ライトニングネットワークに対応したことで、クラーケンを利用するトレーダーは、安価な手数料で瞬時にビットコインを移動させることができるようになったという。ちなみにクラーケンがライトニングネットワークをサポートした理由は、通常のビットコイン取引はブロック生成に時間がかかり手数料が高く、その手数料を下げるためだと発表にて説明されている。

またライトニング活用の事例として「BTCPay Server」の事業者向け決済や「Breez」や「Phoenix」の消費者向けのモバイル決済を発表にて挙げている。

日本の取引所としてはビットバンクがライトニングネットワーク関連への取り組みを進めている。2月にライトニング関連アプリ「NLoop」を発表し、取引所での入出金実装も検討していることを明かした。

参考:Kraken
images:iStocks/tampatra
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

カストディ大手BitGo、シンガポールで事業拡大

ビットゴー・シンガポール(BitGo Singapore Pte. Ltd.)が、シンガポールでの事業を拡大し、アジア太平洋地域(APAC)において最高水準のデジタル資産ソリューションと、規制されたインフラストラクチャサービスを展開できるようになった。同社の親会社であり、デジタル資産のカストディサービスを提供するビットゴー(BitGo)が11月20日発表した