BAYC運営「Yuga Labs」、a16zやコインベースらから約550億円調達

「Yuga Labs」がa16zらから約550億円調達

人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営するユガ・ラボ(Yuga LABS)が、約550億円(4.5億ドル)を調達したことが3月22日分かった。これにより同社の評価額は約4,800億円億円(40億ドル)になったとのこと。

今回の資金調達はa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)が主導し、アニモカ・ブランズ(Amimoca Brands)と同社の子会社であるザ・サンドボックス(The Sandbox)、コインベース(Coinbase)、FTX、ムーンペイ(MoonPay)、スライブ・キャピタル(Thrive Capital)などが参加したとのこと。

発表によると調達した資金は、クリエイティブ、エンジニアリング、オペレーション部門にわたる人材採用とチーム拡充、及び計画中のジョイントベンチャーやパートナーシップの為に活用していくという。

なお今回の発表を受け、a16zのツイッターのプロフィールアイコンが「BAYC」に変更された。

なおユガ・ラボは19日、「Otherside」と呼ばれるメタバースの紹介動画を公開している。その動画では「クリプトパンク(CryptoPunks)」、「ザ・ミービッツ(The Meebits)」、「ミュータント・エイプ(Mutant Apes)」といったNFTコンテンツキャラの登場する。今回調達した資金が「Otherside」に活用される可能性も考えられる。

また17日には「BAYC」に関連した暗号資産(仮想通貨)エイプコイン:ApeCoin(APE)がリリースされている。なおエイプコインは「BAYC」運営のユガ・ラボ(Yuga LABS)ではなく、ApeCoin DAOが発行するERC-20規格のトークンとなっている。

ユガ・ラボは今後提供を予定している「Play-to-Earn:P2E(遊んで稼ぐ)」スタイルのゲームを始めとした新製品において、このエイプコインを採用するとしている。

また今回の資金調達ラウンドに参加したアニモカ・ブランズはエイプコインリリースの同日に、同社が提供しているモバイルゲーム「ベンジバナナ(BenjiBananas)」にエイプコインを導入することを発表している。

なおユガ・ラボは11日には、NFTコレクションの「クリプトパンク」と「ザ・ミービッツ」のIP(知的財産権)などをLarva Labsから取得したことも発表している。

関連ニュース

人気NFT「BAYC」の暗号資産「ApeCoin(APE)」リリース、海外取引所に続々上場

人気NFTのBAYC運営「Yuga Labs」、CryptoPunksとMeebitsのIP取得

人気NFT「BAYC」が来年ゲームに、アニモカブランズと提携で

アディダスがメタバース事業参入、人気NFT「BAYC」とコラボも

人気NFT「BoredApeYachtClub(BAYC)」から音楽レーベル誕生

参考:プレスリリースTwitter
images:via REUTERS

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した