FTXが約460億円調達、評価額は約3.7兆円に

FTXが約460億円調達、評価額は約3.7兆円に

暗号資産取引所FTXなどを運営するFTXトレーディングが、約460億円(4億ドル)の資金調達を完了し企業評価額が約3.7兆円(320億ドル)に達したことを1月31日に発表した。

この資金調達はシリーズCラウンドで、テマセク(Temasek)、パラダイム(Paradigm)、オンタリオ教員年金基金(Ontario Teachers’ Pension Plan Board)、NEA、IVP、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ(Lightspeed Venture Partners)、ステッドビューキャピタル(Steadview Capital)、タイガーグローバル(Tiger Global)、インサイトパートナーズ(Insight Partners)などの企業が参加した。

またこのラウンドに関わったすべての投資家が、先日のFTX USのシリーズA資金調達ラウンドに参加していたことも明らかになった。FTX USは1月26日に約460億円を調達し、米国に本格参入することを発表した。

FTXのCEOであるサム・バンクマン=フライド(Sam Bankman-Fried)氏は、次のようにコメントしている。 「今回のシリーズC資金調達ラウンドは、6ヶ月で約2,300億円(20億ドル)近くを調達した、FTXにとって画期的な成果です。今回の資金調達が意味するところは、革新的なプロダクトとサービスを市場に提供するという当社の継続的な使命を支えるとともに、世界中にライセンスを追加してグローバルリーチを拡大するというものです。FTXは熱心な投資家やユーザーからの継続的な支援を受けて、安全かつコンプライアンスに則った方法でデジタル資産へのアクセスを促進するために、規制当局との対話を続けていくつもりです。私たちは、投資家の皆様とともに使命を達成し、2022年以降も驚異的な成長を続けることを楽しみにしています」

FTXは2021年10月のシリーズB-1ラウンドで企業評価額が約2.9兆円(250億ドル)となっており、それから約3ヶ月で評価額は1.28倍になった。また現在FTXの1日の取引高は約1.7兆円(140億ドル)に達しているとのことだ。

1月末に、FTXは約2,300億円規模のWeb3ファンド「FTXベンチャーズ」を組成したことを発表。またVisaデビットカード発行を発表し、日本含む195ヵ国でウェイティングリスト登録可能としている。

参考:FTX
images:iStocks/BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

Sponsored

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した