【取材】堤幸彦、本広克行、佐藤祐市が「FiNANCiE」でトークン発行、エンタメDAOプロジェクト始動

堤幸彦、本広克行、佐藤祐市が「FiNANCiE」でトークン発行

映画監督の堤幸彦氏、本広克行氏、佐藤祐市氏が、エンタメDAO(自律分散型組織)プロジェクト「SUPER SAPIENSS(スーパーサピエンス)」の始動と、トークンの新規発行・販売開始をしたことが分かった。トークンの発行はブロックチェーン技術を利用した次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」で行われる。

「SUPER SAPIENSS」は、堤幸彦氏、本広克行氏、佐藤祐市氏3名の監督が共同で制作指揮をとり、日本の映像業界史上初となる「原作づくりから映像化に至る全プロセスの一気通貫」にサポーターと一丸となって挑むプロジェクトだという。「FiNANCiE」の「トークン発行」と、トークンを基盤とした「共創コミュニティ」を活用して、エンタメDAOにチャレンジするとのことだ。

また同プロジェクトには、コルク代表の佐渡島庸平氏が協力。またプロデューサーとしてアットムービーの森谷雄氏が参加する他、フィナンシェ代表取締役CEOの國光宏尚氏も参加する。

そしてプロジェクト第1弾として、3監督によるオリジナルストーリーの「WEBTOON(ウェブトゥーン)」制作に向け、トークン発行型ファンディングを実施するという。「WEBTOON」は縦スクロール型のオールカラー電子コミックを指す。今回の発表に合わせ、プロトタイプの一部がファンディングページで公開されているとのこと。

またトークンの購入者は、コミュニティを通じて保有数に応じた投票権や抽選特典が受けられるという。今回のプロジェクトでは保有者のみが参加できるFiNANCiEコミュニティにて、制作状況やその進行状況、撮影風景の可視化など、定常的な情報共有を受けることや、作品の肝となるシナリオ設定やプロモーション方法に関する「支援者投票企画」に参加できる権利も得られる。

さらに「WEBTOON」第1話「世界最速」の先行閲覧権や、数量限定で物語の伏線回収アイテムとなる「主人公の捜査日誌NFT」や、カメオ登場権も得られるとのことだ。

なおトークンの販売は、5,000ptのものから1,000,000ptのものまで7パターンのメニューがあり、それぞれで獲得できるトークン数と特典が異なるとのこと。

また購入者にはトークン配布に加え、すべての支援コース購入者を対象に「メンバーシップNFT」も配布されるとのことだ。こちらは支援金額によってレアリティが異なるものとなっており、ベースパーツの自動生成(組み合わせ)によるユニークな特徴を持った「キャラクターアートワーク」となる予定とのことだ。

ファンディング実施期間は1月19日16:30~3月16日16:30の予定となっている。

記者会見の模様

「あたらしい経済」編集部は発表当日の記者会見を取材。会見では冒頭森谷雄氏がプロジェクトの概要を説明し、その後堤幸彦氏、本広克行氏、佐藤祐市氏が登壇しプロジェクトへの思いなどを語り、またウェブトゥーンを担当する佐渡島庸平氏も動画にてコメントを寄せた。

©SUPER SAPIENSS

そして國光宏尚氏が「FiNANCiE」の説明を行い、ゲストにユーザー目線からの質問ということで「みちょぱ」こと池田美優氏が登壇し6名でクロストークを行った。

「みちょぱ」こと池田美優氏

会見の中では、このプロジェクトがオムニバスとは違う、通常より長い連続ドラマを構想していることが明かされた。ストーリーのテーマとなる主軸は「人類」「地球」などになるという。タイトルなどもコミュニティでのプロセスを経て決められていくとのことだ。

またウェブトゥーンの作画は、漫画家のいくたはな氏が担当することも明かされた。

國光氏は「今後配役を決める際にも、今回発行するトークンを利用した投票を行うことも面白いのではないか」と発言していた。

©SUPER SAPIENSS

関連ニュース

プロロードレース の「ジャパンサイクルリーグ」、FiNANCiEでトークン発行

B1リーグ「横浜ビー・コルセアーズ」、選手入団記念でNFT発行。FiNANCiEで

鎌倉インテル、地域活性でNFT発行。FiNANCiEで

フィナンシェとコインチェック、「FiNANCiE」独自トークンIEOに向け契約締結

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した