PakのNFT「Merge」、合計約104億円で完売

PakのNFT「Merge」、合計約104億円で完売

デジタルアーティストのパク(Pak)氏のNFTプロジェクト「Merge(マージ)」の作品が、合計約9,180万ドル(約104億円)で完売したことが分かった。合計で312,686個の作品が48時間で28,983名のコレクターによって購入された。

パク氏のNFTプロジェクト「Merge」では「mass(マス)」と呼ばれるNFTが販売され、複数の「マス」を購入したコレクターは「マス」同士を「マージ(結合)」できる。多くの「マス」を購入した分だけNFTのサイズを拡大できる仕組みだ。

これにより「マス」の「総量」は一定のまま「総数」は減少していくという。NFT技術を活用しながら、美術品収集の社会性と市場の希少性を表したプロジェクトだという。

「マス」は12月2日から4日にかけてNFTプラットフォーム「Nifty Gateway(ニフティゲートウェイ)」で販売が行われた。アーリーセールにて1マス299ドルでスタートし、パブリックセールでは400ドルで販売された。パブリックセールから販売終了時間までは6時間ごとに価格が25ドルずつ値上げされる販売方式となり、最終的には1マス575ドルで販売されていた。

また「マス」を一定数以上購入するとボーナスの「マス」の獲得も出来るとのこと。上位50名と上位5名、そしてトップのコレクターにも別途ボーナスが配布される。なおセール期間中はコレクターの「マス」獲得順位は非公開となるようだ。

なお単一のNFT作品の販売最高額では、今年3月に約75億円(約6,935万ドル)で落札されたデジタルアーティスト「ビープル(Beeple)」の「Everydays: the First 5,000 days」は変わらない。

またパブリックセール(1次販売)単位では、8月に人気NFTプロジェクトである「BoredApe Yacht Club(ボワード・ヨット・クラブ)」が販売した10,000個の「ミュータントエイプ」が合計総額9,600万ドルとなっている。

関連ニュース

BeepleのNFTアートがクリスティーズで約75億円で落札、デジタルアート史上最高額

NFTは「アート業界」を変えるか?

参考:ジェミナイ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Piotr_roae・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した