貿易情報連携のトレードワルツ、輸出機能トライアル版リリース
トレードワルツが、ブロックチェーンを活用した貿易情報連携プラットフォーム 「TradeWaltz®」 の輸出機能トライアル版をリリースしたことを10月25日に発表した。なお来年3月までは、このトライアル版は無償提供されるとのことだ。
トレードワルツはNTTデータ、三菱商事、豊田通商、東京海上日動火災保険、三菱UFJ銀行、兼松、損害保険ジャパンの大手7社の共同出資によって昨年4月に設立され、貿易のデジタル化、DXを目標に昨年11月に事業を開始した。またトレードワルツ社は8月に東京大学協創プラットフォーム開発、三井倉庫ホールディングスなどから計9億円の資金調達を実施している。
発表によれば、このトライアル版では取引管理や物流会社への輸出通関依頼の他、通知・メール・電子承認機能を活用した社内手続き等が可能となるとのことだ。また2022年4月には輸入機能もリリースする予定とのこと。
そしてこのトライアル版は、今年10月から来年3月のトライアル期間中にユーザーの声を聞きながら、機能や画面イメージをアジャイル開発でブラッシュアップしていくとのことだ。
トレードワルツ代表取締役社長 小島 裕久氏は発表にて、次のようにコメントしている。
「昨年11月の事業開始以来、多くの企業・団体様から提供機能に対するご期待のお問い合わせをいただきました。今回のトライアルリリースは数多くの企業・団体様からいただきましたご期待に応えられる機能のリリースと自負しております。
ぜひご利用いただき、貿易業務の利便性向上、効率化を体感していただきたく存じます。 また皆様のご要望、ご意見をいただきながら、さらにサービス向上に進めてまいりますので、宜しくお願いいたします」
トレードワルツ取締役CEO室長兼グローバル&アライアンス事業本部長の染谷悟氏へ取材
あたらしい経済編集部は株式会社トレードワルツ取締役CEO室長兼グローバル&アライアンス事業本部長の染谷悟氏へ取材を行った。
−「TradeWaltz®」 の輸出機能トライアル版において、記録や承認などの職務分離はどのように行われるのでしょうか?
「TradeWaltz®」内にユーザーマスタがあり、その中にユーザーロールという権限設定箇所がございます。 こちらにはIT管理者、承認者、担当者、参照者 といった権限が設定できますので、 これとワークフロー機能を用いて、職務分離を行います。
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Tryaging・LeshkaSmok・dalebor