米国初のビットコイン先物ETFが来週にも承認か=報道
米国でビットコインの先物ETF(上場投資信託)が、来週にも承認される可能性が報じされた。15日、ブルームバーグが複数の関係者の話として伝えている。
ブルームバーグの報道によれば、ある関係者が「米国証券取引委員会(SEC)は、ビットコインETFが来週から取引を開始するのを阻止する可能性はないだろう」と述べているとのことだ。
またブルームバーグのシニアETFアナリストのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏も「私もSECがビットコインETFを来週から取引開始することを反対しないと聞いています。来週からビットコインETFが取り扱われるのは、ほぼ決まりでしょう」とツイートしている。
米証券取引委員会(SEC)は直近では、来週以降に「ProShares(プロシェアーズ)」、「Valkyrie Investments(バルキリー・インベストメンツ)」、「Invesco(インベスコ)」、「VanEck(バンエック)」の申請に対し、却下や延期も含めた回答を行う予定になっている。
これまで何度も申請の延期や却下が行われてきたビットコインETFであるが、今月に入り承認の可能性について複数のメディアが報じている。先日エリック・バルチュナス氏(Eric Balchunas)は、10月18日に「ProShares Bitcoin Strategy ETF」、10月19日に「Invesco Strategy Bitcoin ETF」が承認される可能性があるという見解を示していた。
なおSECは10月15日に「ビットコイン先物契約を保有するファンドに投資する前に、潜在的なリスクと利益を慎重に検討してください」とツイートしている。
これらの報道を受けてビットコイン価格は昨日から高騰、現在米ドル建で59,000ドル、日本円建て670万円を超える、今年5月以来の高値となっている。
来週、報道のように「ProShares」のビットコインETFが承認されれば、米国では初の事例となる。現在カナダやブラジル、ドバイではすでにビットコインETFが承認され取引されているが、米国での承認となると暗号資産市場に対するインパクトは大きいだろう。
(image/iStock:Lubo-Ivanko・LongQuattro)