クラーケングローバル、KusamaパラチェーンのPhala(PHA)上場

クラーケングローバル、PHA上場

米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、暗号資産ファラ:Phala(PHA)の上場を10月7日発表した。

今回の新規銘柄上場は、9月23日に発表されたレイディウム:Raydium(RAY:レイ)とオキシゲン:Oxygen(OXY:オキシィ)以来となる。

リリースによるとPHAの取引開始は10月8日の15:30(協定世界時)からの予定だ。入金については、既に可能となっている。

PHAの取引ペアはPHA / USD、PHA / EURとなっており、KrakenおよびKraken Terminal(Kraken Pro)にてサポートされる。 なお米国、カナダ、オーストラリア、日本の居住者については取引できないとのことだ。

Phala Networkとは

Phala Networkは、異なるブロックチェーンの相互運用(インターオペラビリティ)を目指すPolkadot(ポルカドット)の実験用ネットワークであるKusama(クサマ)のパラチェーンだ。

パラチェーンとはポルカドットとクサマのエコシステムそれぞれにおいて稼働する個々のブロックチェーンのこと。Phala Networkはクサマにおいて機密保持機能を提供する分散型コンピューティングクラウドだ。

またPhala Networkは、TEE(ティー)とSubstrate(サブストレート)フレームワークの組み合わせによって構築されている。

TEE(Trusted Execution Environment)とは、プロセッサーを通常の実行環境と安全な実行環境に分割することによって、アプリケーションの安全な実行環境を物理的に確保するセキュリティ技術である。またSubstrateはPolkadotブロックチェーンを構築するためのツールのことだ。

なおPHAは、ガバナンスなどPhala Network内で利用されるネイティブユーティリティトークンである。PHAの他にもクサマパラチェーンとして、日本発のパブリックブロックチェーンShiden(SDN)の他、Moonriver(MOVR)、Karura(KAR)がクラーケンに上場している。

関連ニュース

米クラーケンにRaydium(RAY)とOxygen(OXY)上場、またApplePayとGooglePayに対応開始

日本発ブロックチェーン紫電ネットワーク「SDN」、米大手取引所クラーケンに上場へ(ステイク渡辺創太氏 取材)

米クラーケンにMoonriver(MOVR)上場

Karura(KAR)がクラーケンに上場

PolkadotエコシステムとTEEの組み合わせによる次世代ソリューションについてのレポートが公開

参考:クラーケン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した