米商品先物取引委員会、クラーケンに約1.4億円の罰金

米商品先物取引委員会、クラーケンに約1.4億円の罰金

米国商品先物取引委員会(CFTC)が、暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が違法な取引を提供したとして、同取引所に対し125万ドル(約1.4億円)の罰金を課したことを9月28日発表した。

発表によると、クラーケンは2020年6月から2021年7月にかけて米国の顧客に対してデジタル資産の証拠金付き小売商品取引を提供していたとのこと。しかしCFTCはこれらの取引が指定された契約市場外で行われたものとなるため、違法であったと指摘している。

さらにクラーケンは顧客からの小売商品取引の注文を受理し、その証拠金として金銭を受け取っていたため、無登録の先物取引業者(FCM)として違法に運営されていたことになるとのことだ。

これらの違法行為についてCFTCは告発状を提出し、クラーケンに対して125万ドルの支払いと、今後の違法行為の停止を請求した。

なおクラーケンはCFTCの調査に協力し、告発状の内容に同意したとのこと。またクラーケンの広報担当は「当社は規制当局と協力して、デジタル資産を管理するルールが世界的に公平な競争の場を作るように努めています」とコメントしているとのことだ。

また和解についての同意声明の中で、CFTCコミッショナーのDawn Stump氏は「既存の機関のガイダンスは、特定のデジタル資産を含む小売商品取引を提供しようとしている暗号通貨企業のための明確なルールを確立するのに十分ではない」と述べたとのこと。

参考:Reuters Reporting by Chris Prentice; editing by Jonathan Oatis and Dan Grebler
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Serhii-Yakovliev・Pict-Rider

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
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