アマゾンが年内にビットコイン決済導入か、匿名関係筋情報

アマゾンが年内にビットコイン決済導入か

アマゾン(Amazon)が4つの暗号資産(仮想通貨)での決済を2021年内に受け入れる予定であるとメディア「CITY A.M.」が7月25日に報じた。「CITY A.M.」へ関係者が匿名で情報を提供したことのこと。またその情報によると、アマゾンは2022年度内に独自通貨の発行も検討しているとのことだ。

先週末にアマゾンは暗号資産およびブロックチェーン事業責任者を募集する求人広告を発表しており、話題となっていた。アマゾンは暗号資産関連事業の準備を2019年から本格的に進めてきているように考えられる。

なお匿名の関係者はアマゾンの現在の動きや今後の動向に関して次のように「CITY A.M.」に説明している。

アマゾンが将来のある時点で暗号資産による決済ソリューションを設定するための単なる手続きではなく、アマゾンがどのように暗号資産決済と既存の商取引を機能させ続けられるかという将来のメカニズムに不可欠な十分に議論された本格的な動きです。

また暗号資産決済の導入はビットコインから始まります。これはアマゾンの暗号資産プロジェクトの重要な第一段階であり、その指示は最上層部であるジェフ・ベゾス自身から出ています。

このプロジェクト全体は、かなりの準備ができています。アマゾンのような大規模なプレイヤーが暗号資産領域に関与することで、ビットコインや大規模なアルトコインの採用と価格が上昇することは考えられますが、さらに大きな陰謀を引き起こす可能性があるのはベゾスの次の計画です。

なぜならベゾスの次の計画はこれらの暗号資産決済のスキームが上手くいったあと、アマゾンにさらに有利になるような別の工夫がなされているからです。

具体的には商品の決済手段としての暗号通貨を1年間経験した後、トークン化に向かう可能性がますます高まっています。トークン化によって、商品やサービスへの支払いや、ロイヤリティ・スキームでトークンを獲得することができる、マルチレベルのインフラになります。

今のところ、これ以上の話はありませんが、アマゾン独自のデジタル通貨の可能性を探るために、ビットコイン計画は注意深くモニターされることは間違いありません。

編集部のコメント

今回の情報は匿名の関係者の情報提供であり、アマゾンによる正式な発表は現時点ではありません。

アマゾンの暗号資産、ブロックチェーン関連の取り組みとしては、AWSで開発者向けのブロックチェーン基盤サービスが提供は既に始まっています。

それに関して、あたらしい経済がAWSのグローバルチームに取材した記事も合わせてお読みください。

関連記事:【取材】AWSが「Ethereum on Amazon Managed Blockchain」を一般提供した背景

参考:CITY A.M.
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Sundry-Photography・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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