マスターカードが暗号資産支払い簡略化テスト、サークルやパクソスと協力

マスターカードが暗号資産支払い簡略化テスト、サークルやパクソスと協力

米マスターカード(Mastercard)が暗号資産支払いをより簡単にするカードプログラムのテストを実施することを7月20日に発表した。

マスターカードによると、このテストはUSDCの発行を行うサークル(Circle)や、ブロックチェーンのインフラを提供するパクソス(Paxos)などと協力して進められており、暗号資産ウォレットや取引所が暗号資産を法定通貨に変換する作業を簡易化することを目的としているとのこと。

従来、暗号資産による支払いを受け入れる場合、暗号資産の決済業者は、暗号資産を法定通貨に変換してからマスターカードなどのネットワークで決済する必要があり、この作業が決済業者にとっての負担となっていたとのこと。そこでマスターカードがサークルなどと提携し、暗号資産と法定通貨の間にステーブルコインを仲介させることにより、この課題を解決することが可能になるとのことだ。

マスターカードのデジタルアセット担当のラジ・ダモダラン(Raj Dhamodharan)氏は「現在、すべての暗号資産業者が、暗号資産を従来の法定通貨に変換するための基礎的なインフラを持っているわけではありませんが、私たちはそれを容易にします。

パクソス、サークル、そしてより大きなデジタル資産コミュニティとの関わりを通じて、マスターカードは世界中の人々にいつどのように支払うかという選択肢を提供するという約束を実現することを目指します」と述べている。

サークルのCEOであるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は「サークルとマスターカードの提携は、USDCがインターネット上の決済とコマースにおける役割をどのように拡大しているかを強調すると同時に、デジタル通貨決済システムと大規模で確立された決済ネットワークとの間に重要な架け橋を築きます」とプレスリリースで述べている。

参考:MastercardCircle
デザイン:一本寿和
images:iStocks/jir・Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した