インドのテックマヒンドラ、ワクチン追跡のBCソリューションをグローバル規模で展開へ
インドIT大手のテックマヒンドラ(Tech Mahindra)が、シンガポールとインド拠点のブロックチェーン開発企業StaTwig(スタ・トゥイグ)と提携したことを7月5日に発表した。
この提携はテックマヒンドラがスタ・トゥイグの提供するワクチンのブロックチェーントレーサビリティソリューション「VaccineLedger(ワクチンレジャー)」を導入し、同ソリューションをグローバル規模でのワクチンサプライチェーンの透明性のために展開するとのこと。
「VaccineLedger」はオープンソースのプラットフォームであり、グローバルなサプライチェーンで流通するワクチンを一本ごとにエンド・ツー・エンド(メーカーから消費者)でトレーサビリティーを実現するように設計されているとのこと。これによりワクチンの使用期限切れ、在庫切れ、偽造などを防止するという。また「VaccineLedger」の導入には既存のシステムを置き換える必要がなく、システム統合も容易であるとのこと。
また両社は今回の提携により、ワクチンの研究者、政府、製薬会社、流通業者、医療従事者などによるグローバルなコンソーシアムの構築を目指すとのことだ。
テックマヒンドラのEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)およびAPAC(アジア太平洋)地区のブロックチェーン&サイバーセキュリティ実務担当者であるラジェッシュ・ドゥドゥ(Rajesh Dhuddu)氏は次のようにリリースにて述べている。
「ワクチンなどの救命医薬品の無駄遣いは優先的に対処されるべきであり、ここでは効果的に解決策を見出すために協力し合う必要があります。スタ・トゥイグ社との戦略的パートナーシップにより、サプライチェーンの参加者は単一のアプリケーションでトレーサビリティーと一連の管理を強化することができます。これにより、ワクチン供給の安全性と有効性が確保されるだけでなく、各国の医薬品管理局が設定する複雑な規制要件の遵守にも役立ちます」
参考:テックマヒンドラ
デザイン:一本寿和
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