米国初、格闘技団体PFLがチリーズ(Chiliz)の「Socios.com」でファントークンを発行

米国初、格闘技団体PFLがチリーズ(Chiliz)の「Socios.com」でファントークンを発行

米国の総合格闘技団体プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(PFL)が、ブロックチェーン企業チリーズ(Chiliz)の運営するファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」にてファントークンの発行を開始したことを3月31日発表した。なお米国の団体が公式のファントークンを発行するのは初の事例であるとのことだ。

チリーズ運営の「Socios.com」ではプロスポーツチームがファントークンを発行・販売することで資金調達ができる。またファンはそのファントークンを購入することでクラブチームが行う投票企画に参加できる権利や、グッズなどを入手できる権利などを取得できる仕組みとなっている。

なお「Socios.com」は現在ACミランやFCバルセロナをはじめとした欧州サッカークラブチームなどにファントークンを提供している。また発行されたファントークンの購入に使用する暗号資産(仮想通貨)Chiliz(CHZ)は現在、暗号資産取引所であるBINANCE、Huobi Global、Bitfinex、KuCoin、FTX、HitBTC、Bitcoin.com Exchange、Changellyなどで上場されている。

なおPFLでは4月9日に「ソシオスドットコム」にて初の投票イベントを開催し、4月23日に行われる試合のメインカードをファントークン保有者の投票数によって決定するとのことだ。

PFLのCEOであるピート・マレー(Pete Murray)氏はリリースにて「ファン・トークンを提供する米国最初の団体として、また新しい技術で革新を続けるスポーツリーグとして、PFLファン・トークンをソシオスドットコムで開始し、全世界の5億5000万人の総合格闘技ファンに対し、PFLとファイター、そして2021年のシーズン中のアクションへのエンゲージメント機会を提供できることを嬉しく思います」とコメントしている。

編集部のコメント

チリーズは先日3月2日に米国への市場拡大の為に5,000万ドル(約53億円)の投資を行うことが報じられていました。

報道によるとチリーズのCEOであるアレクサンドル・ドレイファス(Alexandre Dreyfus)氏は「チリーズの世界的な成長計画の中で米国への進出は大きな焦点となる」と投資について説明し、チリーズがニューヨークにオフィスを開設し米国の主要な5つのスポーツリーグ(NFL:フットボール・MLB:野球・NBA:バスケットボール・NHL:ホッケー・MLS:サッカー)に対しファントークンを発行する準備をしていることを述べ、F1やeスポーツチームとも交渉中であると付け加えたとのことです。

参考:PFL

(images:iStocks/Nelli-Velichko)

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あたらしい経済 編集部

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