資生堂ザ・ギンザがIoT連携ブロックチェーン導入ツール活用、トレードログが提供

資生堂ザ・ギンザがIoT連携ブロックチェーン導入ツール活用、トレードログが提供

ブロックチェーン関連企業のトレードログ株式会社が、株式会社資生堂の子会社である株式会社ザ・ギンザ運営のスキンケアブランド 「ザ・ギンザ(THE GINZA)」向けにIoT連携ブロックチェーン導入ツール「YUBIKIRI(ユビキリ)」の本番提供開始を3月31日に発表した。

「YUBIKIRI(ユビキリ)」は、サプライチェーンマネジメント(SCM)合理化・企業間データ連携・O2O(Offline to Online)マーケティングなどのためにIoT連携を行えるブロックチェーンツールとのこと。同ツールは製造・物流・社会インフラなどの領域への適用を想定しているという。このツールの利用によってSCMでの異なる法人の間での入出荷情報のリアルタイム共有、バックオフィスの確認作業の大幅な削減、不良ロットの迅速な洗い出しなどに活用できるとのことだ。

リリースによるとトレードログは「YUBIKIRI」導入により、クロスボーダーでのO2O(Offline to Online)施策と偽造品対策の推進支援、物流の合理化、ユーザーへの本物のブランド体験の提供支援をザ・ギンザへ行うとのことで、ザ・ギンザでは顧客のオフラインとオンラインの購入情報を統合することで、よりニーズに合ったパーソナルなサービスの提供を目指すとしている。

トレードログは今回の取り組みにおいて、「ラグジュアリー化粧品市場において、マーケティングとSCMを跨ぐブロックチェーン導入の本番提供事例としては世界初である点」「RFID/QRとブロックチェーンの併用により、物流合理化とO2Oマーケティングを一気通貫で実現している点」「Salesforce Commerce Cloudとの連動により店頭施策とEC施策とを融合させている点」が画期的であると説明している。

なお「YUBIKIRI」の基盤技術にはエンタープライズ向けブロックチェーンであるQuorum(クオーラム)と「Enterprise Ethereum」を採用したBaaS(Blockchain as a Service)であるKaleido(カレイド)がベースとなっているとのこと。今回ザ・ギンザには、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」と「Kaleido」を活用した「YUBIKIRI for Microsoft Azure」を本番提供するとのことだ。

株式会社資生堂のザ・ギンザ グローバルブランド、グローバルブランドディレクターである黒田明日香氏はリリースにて『この度、パートナー企業としてトレードログさまとの新しい取り組みをさせていただいた理由は主に二つあります。高度なマーケティング施策実現のために秘匿性に強みを持つブロックチェーン基盤「Quorum」で開発できる技術力がある企業であるため、

また、実装に向けてのコンサルティングサービスを併せて提供しており、弊社にとって初めての試みを一緒に成し遂げられるパートナーであると考えたためです。トレードログさまとの取り組みを通して、お客さまにとって付加価値の高い体験を提供するためには、高い技術力を持つ企業とのパートナーシップ、そして有効的なコラボレーションが今後のビジネスの成功の鍵を握ることを再認識致しました(以下略)」とコメントしている。

(images:iStocks/comzeal

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

パクソス、「Arbitrum One」でステーブルコイン発行へ。イーサL2は初

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラムワン(Arbitrum One)」上で、ステーブルコインを発行予定であることを9月10日発表した。パクソスによる「アービトラムワン」対応は初のレイヤー2チェーン展開となる

【9/13話題】DCJPYのディーカレットが63.49億円調達、Swiftがトークン化された証券取引のテスト計画など(音声ニュース)

デジタル通貨「DCJPY」のディーカレット、13社から63.49億円調達。新株主に8社、Swift、トークン化された証券取引のテスト計画を発表、国内ライトニングネットワーク企業Nayuta、事業終了へ、eToroが米SECと和解。ほぼ全ての暗号資産取引を停止へ、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開、ロシア、来年7月までに「CBDC」普及目指す計画。中銀が発表、BitGoが「WBTC」をアバランチとBNBチェーンで展開、レイヤーゼロのOFT標準採用で、データ分析会社Nansenがステーキングサービス「Stakewithus」買収、20種類以上の暗号資産に対応、インドネシアの取引所「Indodax」、ハッキング被害で約31億円相当流出

Sponsored

コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」を、ベース(Base)とイーサリアム(Ethereum)上で展開したことを9月12日発表した。なおベースは、コインベースが開発・運営するイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ