SingulaNetが「LiveTV-Show」にてNFTによるデジタルグッズの販売を開始
「Japan Contents Blockchain Initiative」がデジタルコンテンツをNFTとして発行する機能の提供開始を3月23日発表した。
このNFTとして発行するデジタルコンテンツは、SingulaNet(シンギュラネット)株式会社開発のエンターテイメント業界向けのライブ配信&デジタルコンテンツECサービス「LiveTV-Show(ライブ・ティービー・ショー)」の中でユーザー向けに販売するもので、同プラットフォーム上のNFTとして発行される。
また、この機能はメディア・コンテンツ業界 DX 推進コンソーシアム団体「Japan Contents Blockchain Initiative(ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ:JCBI)」のContents Consortium Blockchain PlatformのNFT APIを使って実現したものであるとのことだ。
リリースによるとエンターテイメント業界はコロナの影響により、ライブのオンライン化等の「UXのデジタルトランスフォーメーション」を大きく進展させているが、オフラインのライブ会場では、ライブチケット販売と並んで収益の主軸を担っていたリアルグッズ販売ができないという課題を依然として抱えており、「マネタイズのデジタルトランスフォーメーション」は十分に進んでいないという。
今回SingulaNetが提供を開始した機能により、「LiveTV-Show」内のSHOPでユーザーに販売されるデジタルコンテンツはNFTとして発行されることで、アーティストのファンにとって唯一無二の「一点物」としての価値をもつことになり、アーティストは、これまでライブ会場で販売していた物理的に唯一性をもつリアルグッズと同様の価値をデジタル上のコンテツとしてファンに届けられるとのことだ。これによりJCBIは、エンターテイメント業界における「UXのみにとどまらないマネタイズも含めたビジネス全体のデジタルトランスフォーメーション」を実現できるとしている。
また今回のNFT発行・販売機能のサービス提供の第1弾として、作詞作曲家ヤマモトショウ氏がプロデュースするアイドルグループ「fishbowl」のデジタルフォトのNFTの販売を、LiveTV-Show内のSHOPで開始するとのことだ。SHOPでは当日ライブ配信するメンバーの日替わり限定の一点物のデジタルフォトをSHOPが購入できるとのことだ。
編集部のコメント
「Japan Contents Blockchain Initiative(JCBI)」は、日本のメディア・コンテンツ業界のデジタルトランスフォーメーションを業界横断で加速するための企業連合コンソーシアム団体で、現在SingulaNetを含む11社(株式会社朝日新聞社、株式会社エイトリンクス、エイベックス・テクノロジーズ株式会社、株式会社ケンタウロスワークス、原本株式会社、株式会社C-POT、SingulaNet株式会社、株式会社電通、株式会社電通情報サービス、株式会社博報堂、ユナイテッド株式会社)が会員企業として加入しています。
会員企業はノードサーバを構築・運用して、コンソーシアム型ブロックチェーンプラットフォームである「Contents Consortium Blockchain Platform」を共同で運営することで、APIを介して同ブロックチェーンプラットフォーム上に、Metadataとしてコンテンツの属性情報を記録したり、NFTとしてコンテンツの各種権利を発行・移転できるとのことです。
(imaes:iStocks/Alexey-Bezrodny・undefined-undefined)