エアドロップが話題のLayerZero、その開発者ライクな「Protocol RFP」とは?

手塚康夫

LayerZeroの「Protocol RFP」とは?

大手ブリッジプロトコルのLayerZeroは「自首プログラム」という独自のエアドロップ戦略で注目を集めていますが、「Protocol RFP」というさらに面白い発表が行われました。今回はこの「Protocol RFP」についてまとめていきます。

LayerZeroは先日スナップショットの完了を報告し、現在TGEに向けたトークンの割り当ての決定を進めています。
今回LayerZeroが発表した「Protocol RFP」はこのトークン割り当ての確定に使用されるプロトコルです。

LayerZeroを開発するLayerZero Labsは、開発者がLayerZeroにおける生命線であるとしており、この「Protocol RFP」はその開発者の意見をエアドロップに反映するためのものだと言えます。

ここからはこのプロトコルの詳細を見ていきましょう。

まずLayerZeroについておさらいします。LayerZeroは、ブリッジのようなブロックチェーン間通信プロトコルを提供しており、開発者はこのプロトコルを使用して独自のアプリケーションの開発が可能です。StargateはLayerZeroを使用した有名な例の一つです。

→LayerZeroエコシステムのDapps

「Protocol RFP」は簡単に言い表すと、LayerZeroを利用して開発を行う開発者にエアドロップのアロケーション決定に参加してもらうプロトコルといえます。具体的には、開発者は自身のプロジェクトを利用したユーザーに与えられるトークンの割り当てを独自に調整できるというものです。

開発者は、自身のプロジェクトを介したLayerZeroの利用者へのエアドロップの割り当てを好きに調整できるだけでなく、ユーザーへの割り当てのうち10%を受け取ることもできます。なお現在すでに参加を明らかにしているプロジェクトもあります。

これによりLayerZeroは既存の開発者に対してポジティブな印象を与えることに成功するだけでなく、今後LayerZeroを利用する開発者の増加にもつながるでしょう。LayerZeroは今回の発表でも開発者を重要視する考えを明らかにしています。

まだエアドロップについて完全な全容は見えていないにもかかわらず、LayerZeroはこのような独特の仕組みによって注目を集めています。これからも発表を控えている可能性もあり、まだ目が離せません。皆さんもLayerZeroについて定期的にチェックしても面白いかもしれません。

また前回取り上げた通報プログラムも先日開始され、現段階でのシビル判定結果も公開されました。こちらについても興味がある方はチェックしてみてください。

LayerZeroのエアドロップやその「自首プログラム」についても前回の記事でまとめています。まだ読んでいない方はぜひそちらも読んでみていただけると嬉しいです。

→エアドロップのシビル攻撃とは? LayerZeroの画期的な対策

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手塚康夫

株式会社クリプトリエ 代表取締役 CEO
2006年に株式会社ジェナを設立、2021年の株式会社マネーフォワードによるM&A後に同社を退任。現在は2023年に設立した法人向けにweb3ビジネスを展開する株式会社クリプトリエの代表取締役の他、複数のスタートアップの役員や顧問を務める。株式会社クリプトリエでは、NFTのビジネス活用を簡単かつ迅速に実現するプロダクト「MintMonster」を提供し、企業におけるWeb3活用の普及を目指す。

株式会社クリプトリエ 代表取締役 CEO
2006年に株式会社ジェナを設立、2021年の株式会社マネーフォワードによるM&A後に同社を退任。現在は2023年に設立した法人向けにweb3ビジネスを展開する株式会社クリプトリエの代表取締役の他、複数のスタートアップの役員や顧問を務める。株式会社クリプトリエでは、NFTのビジネス活用を簡単かつ迅速に実現するプロダクト「MintMonster」を提供し、企業におけるWeb3活用の普及を目指す。

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